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メガデスのデイヴ・ムステイン、なぜファイナル・アルバム&フェアウェル・ツアーなのか語る

2025/12/08 11:26掲載
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Megadeth
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メガデス(Megadeth)デイヴ・ムステイン(Dave Mustaine)はSiriusXMのラジオ番組『Trunk Nation With Eddie Trunk』の新しいインタビューの中で、なぜ次回作がメガデスのファイナル・アルバムで、なぜキャリアのこのタイミングでメガデスがフェアウェル・ツアーを開催するのか語っています。

「ずっと前から兆しはあった。手に身体的な問題が進行していたからね……手が言うことを聞かなくなってきていた。それに、首や体幹に起きているいろんなことのせいで難しいことがほかにもあった。その辺り一帯は関節炎があって、椎間板は膨らんでいる。腰椎の骨も折ってしまっている。もちろん、背中は肩のあたりから首にかけて固定してあるのは知っているだろう?とにかく、いろんな問題を抱えているんだよ。

毎晩100%の力を出せなくなった時こそ、引き際を考え始めるときだといつも言ってきた。今回100%を出せなかったわけじゃない。実際、アルバムは完成させたし、いい出来だと思っている。でも制作中、マネージャーにこう言ったんだ。“この先どれだけ続けられるかわからない。手が本当に痛いんだ”。別に大ごとにするつもりはなかった。本当にただの雑談のつもりだったんだけど、それがきっかけでバンドのメンバーと話し合い、一晩考えて、家族とも話して、祈って考えるようになったんだ。

答えは明らかだった。アルバムが完成する頃には、このアルバムがどんな結果を出すか、自分でもわかるはずだってね。もしすごくうまくいけば、最後に本当にいいツアーができる。フェアウェルの件は、まあ同じようなものだよね? 友人たちに別れを告げるために、いくつか公演をしたいんだ。

俺たちはアメリカのバンドだけど、世界中で演奏している。だから、アメリカ国内だけのカントリーの連中みたいに週末だけの活動ではないんだよ。きちんと別れを告げるためには、まだたくさんツアーをしないといけないんだ。

(100%のパフォーマンスができなくなった時に)演奏を続ける理由なんてないと思う。経済的に苦しくて演奏を続けざるを得ない場合は別だけど、神の恵みで俺は成功してきた。全ての支払いを済ませたし、バンドメンバーにも給料はきちんと期日どおりに支払っている。すべてきっちりとやっている。だから、人によっては、さっきも言ったように、ほかにやることがないから演奏を続けなければならない人もいるだろう。俺がギターを置いた後に何をするかって考えると、それはツアーに関する話でね。音楽は何らかの形で続けていくと思う。でもメガデスでやってきたのと同じスタイルではやらない。もしそれが叶わず、最初の愛である演奏をやめなければならないなら、誰かと一緒にツアーで出たりはしないと思うよ」