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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』第1作の有名シーンのギターは40年間所在不明 キャストらが情報提供を求める特別映像公開

2025/12/05 17:23掲載
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Back to the Future | Marty McFly Plays
Back to the Future | Marty McFly Plays "Johnny B. Goode" and "Earth Angel" © 1985 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で主人公マーティが「ジョニー・B.グッド」を演奏する有名なシーン。マーティ役のマイケル・J・フォックスが弾いているギター(ギブソンES-345)は、実は40年もの間、どこにあるのか分かっていません。ギブソンは2025年6月より、この象徴的なギターの捜索プロジェクト『Lost to the Future』を始動させており、世界中からこのギターの所在に関する情報を求めています。

新たにユニバーサル・ピクチャーズは公開40周年限定上映_特別映像として、映画のキャストらが、このギターの所在に関する情報を求めていることを伝える映像『伝説のギター捜索プロジェクト』(日本語字幕付き)を公開しています。

公開40周年限定上映は12月12日(金)よりIMAX/4DXにて1週間限定で上映されます。



ギブソンは9月下旬の段階で、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』のギターが見つかったことを正式に報告しています。しかし、このプロジェクトが探しているのはシリーズ第1作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で使用されたギターで、それはまだ見つかっていません。プロジェクトでは引き続き、情報提供を求めています。

ギブソンとユニバーサル・ホーム・エンターテインメントは、映画監督のドック・クロッツァーと共同で、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でマーティが弾いているギター、ギブソンES-345チェリーレッドを探すプロジェクト「Lost to the Future」を6月に開始しました。クロッツァーはこのプロジェクトについてのドキュメンタリー映画の制作も計画しています。

このギターは、ヴィンテージ・ギター界のカリスマ、ノーマン・ハリスが運営する、ロサンゼルスの老舗ギター・ショップ『Norman’s Rare Guitars』から小道具としてレンタルされたもので、1985年からどこにあるのか分からない状態になっており、ギターの手がかりは完全に途絶えています。どうやら、一度売却された後、『Norman’s Rare Guitars』に買い戻され、おそらく再び売却されたようです。

ギブソン入社前に『Norman’s Rare Guitars』で働いていた経験もあるギブソンのブランド・エクスペリエンス・ディレクターであるマーク・アグネシは6月、米ビルボード誌にこう語っていました。

「当時は、そのような記録はデジタル化されておらず、すべて手書きの領収書などでした。ノーマンズに(一度)戻ったことは確認しています。1980年代半ばには、日本のヴィンテージ・ギターブームがあり、チャーターバスで来た日本人観光客が目につくものを片っ端から買い漁っていました。そのため、このギターは日本にある可能性もあります。私たちには分かりません。所在の可能性は無限にあるでしょう」

ギターの所在に関する情報をお持ちの方は、詳細について losttothefuture.com をご覧ください。

マーティが弾いたギターのギブソンES-345は映画の舞台である1955年当時はまだ発売されていなかったというのは有名な話です(開発は1958年、販売は59年から)。以前にギターを提供したノーマン・ハリスが、このギターに決まるまでの舞台裏について話していました。詳しくはこちら