
Nuno Bettencourt (Image credit: Neil Lupin/Redferns via Getty Images)
ヌーノ・ベッテンコート(Nuno Bettencourt)は、
オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)とブラック・サバスの最終公演『Back To The Beginning』にて
ジェイク・E・リー(Jake E. Lee)をサポートしました。公演前には演奏に難色を示していたリーに「君は最高にすげえジェイク・E・リーだ!」と鼓舞し、当日の「Shot in the Dark」の演奏では、リーにスポットライトを当たるように、誰にも告げずにステージを降りました。米Guitar Worldの新しいインタビューの中で、リーへのサポートを振り返っています。
「(公演当日)誰にも告げずに、ステージを降りた。他のギタリストに見せ場を奪われることなく、ジェイクにその瞬間を味わってほしかったんだよ。俺たちはみんなギター1本のバンドの出身。リズムギタリストなんて欲しくなかった。ジェイクにステージ上で独り輝く瞬間を過ごしてほしかったから、俺は引っ込んだ。ジェイクは完璧にキメてくれたよ」
ベッテンコートは公演前、『Back To The Beginning』の音楽監督トム・モレロから「リーが“The Ultimate Sin”のソロを弾くかどうか迷っている。代わりに君が務めてくれないか?」という連絡があったという。
「ジェイクがどれほど伝説的な存在であっても、彼も俺たち同様、年を重ねるにつれ手の動きや身体の調子がどうなるか分からず、少し苦労している。だからトムに“今すぐ彼の電話番号を教えてくれ”って言ったんだ。ジェイクにメールして“君は最高にすげえジェイク・E・リーだ。あのソロを俺が弾くなんて絶対にありえない。君が弾くんだ。しかも、それだけじゃない。俺が一緒にダブルで重ねる。二人でやろう。どう転んでも、とんでもなく最高になる”ってね。そして、実際にそうしたんだ」
ベッテンコートとリーはウマが合い意気投合しましたが、ベッテンコートにはリーに一つ言いたいことがありました。ランディ・ローズの後を継ぐという、ロック/メタルで最も困難な仕事を引き受けたプレイヤーにしては「あまりにも謙虚すぎる」と思っています。
「彼には言ったよ、“君は最高にすげえジェイク・E・リーだ!”って。ランディの後任を務めただけじゃなく、オジーを新たな次元へ導いたんだ」