ブルース・ディッキンソン(Bruce Dickinson)は英Metal Hammerの新しいインタビューの中で、1993年に
アイアン・メイデン(Iron Maiden)を脱退した後、ファンが彼に背を向け、彼の音楽を「誰も聴こうとしなかった」と振り返っています。
「あとで妻に言われたんだけど、“問題は、あなたが去った時、たとえ世界最高のアルバムを作ったとしても誰も聴けなかったってことよ。あなたがもうメイデンにいないという事実があまりにも強烈すぎて、誰も聴こうとしなかったのよ”。
俺は“それには理解できないな”って思った。特定のサッカークラブを応援しないのと同じ理由だ。俺は最高のチームを応援するのであって、特定のチームを応援するわけじゃない。
そういうトライバル(※共通の趣味や価値観を持つ集団)的な考え方は理解できない。みんながメイデンを深く愛する理由は分かる。そこは理解している。でも、人生を生きる基本姿勢として、自分の中にそれを見つけるのは難しいんだ」
また、ディキンソンはエイドリアン・スミスと共に復帰した後に制作された2000年アルバム『Brave New World』において、制作中に「創造的な爆発」が起きたとも語っています。
「まさに我々にとっての『勇敢なる新世界』だった。離れていた期間に学んだ全てが、この作品に注ぎ込まれた。もし(脱退せずに)あのまま留まっていても、メイデンは今も続いていただろう。スティーヴ(ハリス)がツアーを望む限り、メイデンは続くだろう。でも、今のような大きな存在になれていたかどうかは分からない」