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マドンナ、12月1日の世界エイズデーを認めないトランプ政権を激しく非難

2025/12/02 13:18掲載
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Madonna
Madonna
マドンナ(Madonna)は、12月1日の世界エイズデーを認めず、一般の人々にこの日がなかったかのように振る舞うよう求めているとして、ドナルド・トランプ米大統領とその政権を激しく非難しています。

以下、SNS投稿より。

「今日は世界エイズデーです。40年もの間、この日が世界中であらゆる立場の人々によって国際的に認知されてきたのは、何百万人もの人々がHIV危機の影響を受けてきたからです。人々は、この致死的な病気によって、恋人や夫、妻、ガールフレンド、ボーイフレンド、母親、娘、子どもを失ってきました。この病気には、いまだに治療法はありません。

ドナルド・トランプは、世界エイズデーはもはや認められるべきではないと発表しました。連邦職員にこの日を記念することを控えるよう命じることはまだしも、一般の人々にこの日がなかったかのように振る舞うよう求めるのは、馬鹿げているし、不条理だし、考えられないことです。彼は親友がエイズで亡くなるのを見たことも、23歳で息を引き取るその人の手を握り、顔から血の気が引くのを見届けたことも、きっとないのでしょう。

私が知り、愛し、そしてエイズで失った人たちのリストはとても長い。きっと皆さんの中にも共感できる方がいるはずです。もう一度言わせてほしい。エイズはいまだに治療法がなく、今も人々はエイズで命を落としています。私は、これらの命が無駄に失われたとは絶対に認めません。これからも世界エイズデーを大切にし、皆さんにも私と一緒にこの日を大切にしてほしいと願っています」

世界エイズデーは、世界規模でのエイズ蔓延の防止、エイズ患者やHIV感染者に対する差別・偏見の解消を目的とし、1988年に世界保健機関により定められた国際記念日です。

米国も1988年から12月1日を世界エイズデーとして位置づけてきましたが、米ニューヨーク・タイムズ紙によると、今年、国務省は職員に対し、この日に関連する記念行事に連邦資金を使わないよう指示し、さらに「ソーシャルメディア、メディア対応、演説、その他一般向けの発信を含む、あらゆるコミュニケーション手段を通じて、世界エイズデーを公に推進することは控える」よう指示したという。

国務省の報道官はこの決定についてニューヨーク・タイムズに対して、「啓発デーは戦略ではありません。トランプ大統領の指導の下、国務省は外国政府と直接連携し、人命を救い、責任分担と負担分担を強化している」と説明しています。