モーターヘッド(Motörhead)の
レミー・キルミスター(Lemmy Kilmister)は、末期がんと診断されたことをどう受け止めたのか? 元マネージャーのトッド・シンガーマンは英Metal Hammer誌の新しいインタビューの中で、こう話しています。
「彼が死をどう受け止めたか? チャンピオンのようにさ。医者が家で告げた時、俺はその場で泣いてしまった。こらえきれなかったんだ。そしたら、レミーが俺を慰めてくれたんだよ」
シンガーマンによると、がんの診断を受けると、レミーのスタッフは、彼のお気に入りのアーケードゲーム機を、彼のお気に入りの場所だったロサンゼルスのレインボーから送ってもらう手配をしたという。レミーは、がんと診断されてからわずか2日後、2015年12月28日にこの世を去りました。
シンガーマンはこう付け加えています。
「彼の唯一の目標は、最後のツアーの最終公演の最後で倒れることだった。彼は、それから2週間生きた。オジーも同じだ。2人とも最後のライヴからちょうど17日後に亡くなったんだ。」
サクソン(Saxon)のフロントマンでレミーの古くからのツアー仲間である
ビフ・バイフォード(Biff Byford)も同意しています。
「彼はツアー中にくたばりたいと思っていたと思う。でも、その結果には、そう不満はなかったはずだ。お気に入りのビデオゲームを遊びながらだったんだから。彼は生き様のままに逝った。あっという間だった」
モーターヘッドの最終ラインナップの一人、ドラマーの
ミッキー・ディー(Mikkey Dee)はこう話しています。
「インタビューでは、皆が“本当に悲劇だ”と言う。俺は“悲劇じゃない”って言い返している。悲しいのは確かだ。でもこう考えてみてくれ。レミーは自分の信条とやり方で、70年を生き抜いたんだ」
同じく最終ラインナップの一人、ギタリストの
フィル・キャンベル(Phil Campbell)はこう話しています。
「もし彼がまだ生きていたら何をしていただろう? 彼がいつもしていたことをしていただろうね。俺たちはモーターヘッドで演奏していただろう。終わりについて話したことは一度もない。いつだって次のアルバム、次のツアー、次のライヴ、次の曲の話をしていた。気に入ろうが気に入るまいが、俺たちはまだ爆音を鳴らし続けていただろう」