ジョン・ブッシュがアンスラックス時代の楽曲を演奏する特別公演　ファンから意外な曲のリクエストが多くて驚く

アンスラックス（Anthrax）に1992年～2005年に在籍したヴォーカリストのジョン・ブッシュ（John Bush）。長年の期待に応え、アンスラックス時代の楽曲を演奏する特別公演を12月に米国で行いますが、ブッシュはラジオ番組『Full Metal Jackie』の新しいインタビューの中で、ファンから意外な曲のリクエストが多くて驚いていると語っています。

「いろいろな意見があるのも分かっているし、そういう意見に耳を傾ける気持ちは間違いなくある。けど、最終的には、自分がやりたい曲を選ぶことになるし、その基準はいくつかある。

一つはもちろん、俺自身の個人的な好みだ。もう一つは、いくつかの隠れた名曲にも挑戦したいってこと。みんなが聴いてびっくりするような曲をいくつか演奏したいと思っている。もしかしたら昔のアンスラックスでもやったことがない曲かもしれない。その両方の要素を組み合わせているんだよ。

もちろん定番曲も演奏する必要があるしね。（演奏を担当する）カテゴリー7のメンバーたちにあまり多くの曲を押し付けたくはないんだけど…。曲のリストを送ったら“おい、これ25曲もあるぞ”って言われてさ。“ああ、知ってるよ”って返したけどね。

みんなが自信を持って気持ちよくて覚えられるようにしたい。実際、俺自身も今まさに練習中なんだ。曲は練習して一人で歌ってるけど、信じられないかもしれないけど、歌詞の多くはまだ思い出せていないんだ。まだ感覚を掴みきれてなくてさ、中には20年、30年演奏してない曲もあるからね。

すべて進行中の作業だ。でも、定番曲と隠れた名曲の両方を組み合わせてやりたい。オープンマインドでいきたいし、リクエストを送ってくれるファンの声にも耳を傾けている。そういう要素が全て混ざり合うんだ。

面白いことに、“Strap It On”をやってほしいリクエストがすごく多いんだ。面白いことに、あの曲は『We've Come For You All』ツアーで一度も演奏した覚えがない。あの曲が収録されていたアルバムのツアーだったのにね。

妻と一緒にみんなのリクエストを見ていて、俺が“この曲、何度も出てくる”って言うと、彼女も“また出てきてる”って。だから、“Strap It On”を覚え直さなきゃいけないかもしれない。

実はチャーリー（ベナンテ）にもその話をしたんだ。あのアルバムをレコーディングしていたとき、この曲に結構苦労したからね。当時、全員が乗り気だったわけじゃなくて、でも彼はずっと“これ最高！ これ最高！”って言い続けていた。で、バンドの何人か、スコットとかフランキーとか俺とかは“は？”って感じだったけど、彼は“いや、本当に最高なんだよ。最高だよ”って言い続けてたんだ。

だから、チャーリーにとっては、ちょっとした自慢話になるだろうね。当時は“Strap It On”に確信が持てなかったけど、今は聴きたいっていう人がたくさんいる。俺もまた覚えないとね」