スマッシング・パンプキンズ(The Smashing Pumpkins) の
ビリー・コーガン(Billy Corgan / William Patrick Corgan) は『Track Star*』の新しいインタビューの中で、「ビートルズに次ぐ20世紀で2番目に影響力のあるロックバンド」は
ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division) であると語っています。
「20年近く主張してきたんだけど、ビートルズを除けば、ジョイ・ディヴィジョンは20世紀で最も影響力のあるロックバンドだと思う。その理由は自明だ。彼らは、他のどのバンドも成し得なかった方法でポストパンクを具現化し、その後に続く多くのバンドの雛形となった。
ポップ・ミュージックでありながら、ポップ市場向けに作られていない。だからこそ今も人々は聴き続けているんだよ。じゃあその音楽はどこへ向かうのか? 彼らの大ヒットは“Love Will Tear Us Apart”の一曲だけ。それでも彼らは史上最高のバンドの一つだと確信している。その主張は僕にとってあまりにも明白で、どう説明すればいいのか分からないほどだよ。
ビートルズやヴェルヴェット・アンダーグラウンド、そしてジョイ・ディヴィジョンのような重要なバンドは、他のバンドが自分たちの音楽を作るための雛形を作った。基本的には、そういうバンドを未熟なやり方で模倣しているわけだけど、その影響は必ずしも耳に聴こえてくるわけじゃない。だから、ジョイ・ディヴィジョン風のバンドは400組はいるけれど、必ずしもそれと分かるわけじゃない。たとえジョイ・ディヴィジョンを模倣しようとしていても、実のところ完全にはできないんだ。そこが奇妙な点なんだ。ビートルズの影響は誰にでも聴き取れるけれど、ジョイ・ディヴィジョンの影響は必ずしも聴き取れない。僕は曲作りのやり方の中にそれを感じる。シカゴでとても大きなムーブメントだったポスト・ポップのミニマリズム的な要素は、今もここには根付いているんだよ」
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