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エルヴィス・プレスリー好きの判事 ハロウィンに法廷でかつらを着用し音楽を流す 辞任へ

2025/11/25 11:06掲載
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Elvis Presley
Elvis Presley
エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)の大ファンである裁判官。ハロウィンの時期に法廷でプレスリーのかつらを着用し、法廷中に自身の携帯電話からプレスリーの音楽を流し、歌詞を朗読していたことなどが問題視されて、判事職を辞任することになりました。

米PEOPLEが確認した司法委員会の報告書によると、セントチャールズ郡巡回裁判所の判事マシュー・E.P.・ソーンヒルは米ミズーリ州の委員会と合意に至り、ソーンヒルはまず6か月間の無給停職処分を受け、その後18か月務めてから辞任することになりました。


Matthew E.P. Thornhill Credit : Missouri Supreme Court;


ミズーリ州の裁判官退職・罷免・懲戒委員会の報告書によると、ソーンヒルは法廷内の秩序と品位の維持を怠る行為に及んだとしています。

具体的には、10月31日頃に裁判所業務中にプレスリーのかつらを着用したこと、証言前の宣誓方法(判事の携帯電話からプレスリーの楽曲を選択させるなどしたこと)、審理内容とは無関係なプレスリーの歌詞を朗読するなどの行為が含まれています。

委員会はまた、ソーンヒルが政治活動に関わる行為を時折行っていたことなども問題視しています。

ソーンヒルは、11月12日付でミズーリ州最高裁判所に宛てた手紙で報告書に記載された申し立ては「実質的に正確である」と認め、プレスリーに関する申し立てについては「訴訟当事者の緊張を和らげる助けになると考えたときに、場を和ませる意図で軽妙な表現を加えることがありました。しかし現在では、それが審理の公正さや厳粛さに影響し得ることを理解しています。同様に、このたび裁判所にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。今後は、ミズーリ州の人々に名誉と品位をもって奉仕できるよう、最善を尽くすことをお約束します」と書いていました。

ニューヨーク・タイムズによると、ソーンヒルはセントチャールズ郡で最も在任期間の長い巡回裁判所判事だという。AP通信によると、この合意案は現在ミズーリ州最高裁で審議中であり、同裁判所はソーンヒルの人柄を支持する35通の書簡を受理したことを発表しています。