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プリンス・ファミリー ザ・タイムのドラマー ジェリービーン・ジョンソン死去

2025/11/23 07:30掲載
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Jellybean Johnson - Jeff Hahne, Getty Images
Jellybean Johnson - Jeff Hahne, Getty Images
プリンス(Prince)関連のバンド、ザ・タイム(The Time)およびザ・ファミリー(The Family)のドラマーで、プロデューサーとしても活躍したジェリービーン・ジョンソン(Jellybean Johnson)が死去。死因は明らかにされていません。69歳でした。

長年の友人でありコラボレーターでもあるシーラ・E(Sheila E.)や、ザ・ファミリーのスザンナ・メルヴォワンがSNSでジョンソンが11月21日に亡くなったことを伝えており、また友人でありバンド仲間であったモーリス・デイ(Morris Day)は米ローリングストーン誌にて声明を発表しています。

以下、シーラ・Eの声明より

「胸が張り裂けそうな思いで、親愛なる友人ジェリービーンが数時間前に亡くなったことをお知らせいたします。訃報に深く心を痛めています。ご家族や子どもたちのために祈っています。彼は心優しい人で、非常に才能豊かでユーモアのセンスも抜群でした。ギターも本当に上手でした。昨日はあなたの誕生日だったのに、電話しそびれてしまって本当にごめんなさい。大好きだよ、ビーン。安らかに眠ってください。初めてビーンに会ったのは、1981年か1982年か、彼らがプリンスと一緒にツアーをしていた頃だった。プリンスと一緒に現れた時、彼らが“Ice Cream Castles”のミュージックビデオを撮影しているのを見られたのは最高だったよ」

以下、モーリス・デイの声明より

「ジェリービーンは11歳の頃からの友人だった。彼は単なるバンド仲間ではなく、兄弟のような存在だった。ザ・タイムのオリジナル・メンバーの一人として、ビーンはは完璧なミュージシャンだった。彼が望んだのは演奏と音楽の話だけ。コンサートの後でさえ、彼は地元のパブを見つけてはステージに上がり、ハウスバンドと即興でジャムセッションを楽しんでいた。きっと今ごろは天国でプリンスと一緒に、史上最高のミュージシャンたちを集めたオールスター・ラインアップを組んでいるに違いない。ビーンは永遠に惜しまれる存在だ」

ギャリー・ジョージ・“ジェリービーン”・ジョンソンは1956年11月シカゴ生まれ。幼い頃にミネアポリスに移住し、10代でドラムとギターを学び始めた。すぐに北ミネアポリスで、ジミー・ジャム、テリー・ルイス、モーリス・デイ、プリンスなど、音楽を愛する仲間たちと親しくなった。

ジョンソンはミネアポリスのファンク/R&Bグループ、フライト・タイムで演奏していた。1981年、プリンスがモリス・デイとギタリストのジェシー・ジョンソンを加えたことで、このバンドはザ・タイムへと発展した。

ザ・タイムの最初の2枚のアルバムではプリンスとデイがドラムを担当したが、ジョンソンは1984年の3作目『Ice Cream Castle』からレコーディングでより積極的な役割を担い始めた。

ジョンソンは、1984年の映画『プリンス/パープル・レイン』でも重要な役割を担った。しかし、映画公開前にはバンド内で緊張が高まり、1985年にザ・タイムは解散した。その後、ジョンソンはザ・タイムのメンバーらと共にザ・ファミリーを結成するが、短期間で解散した。

その後、ジョンソンはプロデュース、ソングライティング、そしてセッションミュージシャンとして活動。プロデューサーとしても成功を収め、ジャネット・ジャクソンのチャート1位ヒット曲「Black Cat」や、アレクサンダー・オニールの「Criticize」、ニュー・エディションの「Crucial」など、トップ10ヒット曲を共同プロデュースした。

ジョンソンは1990年にオリジナルメンバー7人で再結成したザ・タイムに参加。彼ら最大のヒット曲「Jerk Out」が生まれるが、その後、解散。ザ・タイムは2008年に再び再結成した。2011年には、ジ・オリジナル・セブン(The Original 7ven)に改名し、最後のアルバム『Condensate』をリリースした。

2021年、ジョンソンは長らく温めてきたデビューアルバム『Get Experienced』をジェリービーン・ジョンソン・エクスペリエンス名義でリリースした。