
Black Flag, photo courtesy of band
ブラック・フラッグ(Black Flag)は今年初め、リーダーで唯一の創設メンバーであるギタリストの
グレッグ・ギン(Greg Ginn)以外のメンバーを総入れ替えし、Z世代の3人、22歳のヴォーカル、21歳のベーシスト、22歳のドラマーを迎えた新ラインナップを発表しました。ギンは米ニューヨーク・タイムズ紙の取材に応じ(ギンにとって13年ぶりの公式インタビュー)、新ラインナップが結成された経緯を明かしています。22歳の女性ヴォーカルは、ブラック・フラッグのコンサートで観客の中から抜擢したという。
新たに加わったのは、22歳のヴォーカルのザネリー、21歳のベーシストのデヴィッド・ロドリゲス、22歳のドラマーのブライス・ウェストン。
ギンによると、今年初めにヴォーカルのマイク・ヴァレリーが脱退した後、テキサス州ソーンドール近郊に住むミュージシャンたちと一からやり直したいと考えたという。
新しいメンバーを募集した当時、ロドリゲスはレストランで働いており、ウェストンは地元のスクール・オブ・ロックでドラムを教えていました。
最も興味深いのは、バンドの初の女性ヴォーカリストであるザネリーの物語です。バンドを再始動する数カ月前、ギンはブラック・フラッグのコンサートで、彼女が最前列で一緒に歌っていることに気づいたという。その時、「彼女こそが、この役をこなせる唯一の人物だと確信した」とギンは説明しています。
ザネリーは同紙に対し、これまでバンドに所属したことは一度もなかったと語り、当時ウェイトレスとして働いていた彼女は「“よし、やってやろうじゃないの”って感じだった。人生でこんなチャンスがまた巡ってくると思う?」と付け加えています。
彼女はさらに続け、「最初の練習の日に、“ねえ、マイクに向かって叫んだことなんて一度もないのよ”って言ったのよ。ウェイトレスの仕事から帰る車の中で、ブラック・フラッグの曲を叫びまくって、声が出なくなったのを覚えてるわよ」と話しています。