ジミ・ヘンドリックス『Electric Ladyland』をはじめ、ボニー・レイット、クロスビー、スティルス&ナッシュ、ジョー・コッカーなど数多くのアーティストのレコーディングやツアーに参加した、ハモンドB-3オルガンの名手かつパワフルなヴォーカリストとして知られる
マイク・フィニガン(Mike Finnigan) 。彼は2021年に亡くなりましたが、晩年に新しいアルバムを手がけていました。没後5年を経て、その遺作アルバムが完成。アルバム『Mike Finnigan』が海外で2026年3月20日にリリースされます。リリース元はForty Below Records。
フィニガンは晩年、プロデューサー兼エンジニアのJ.J.ブレア(ジョニー・キャッシュ、ロッド・スチュワート、スモーキー・ロビンソン他)と共に、このアルバムの制作に取り組んでいましたが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で制作は遅れ、彼の死去により、未完成のままで終わる可能性もありました。しかし、J.J.ブレアが長年スタジオでフィニガンと仕事をしてきた経験をもとに本プロジェクトの作業を継続させ、完成させています。
本作は、50年以上にわたり、ポップ、ロック、ブルース、ジャズのさまざまなミュージシャンと共演したフィニガンのブルースに焦点を当てた作品です。
アルバムからの先行シングルとして、カーティス・サルガドとデイヴ・ダンカンが作曲した「20 Years of B.B. King」が公開されています。
フィニガンがヴォーカルとB3オルガンを担当し、リードギターに
ジョー・ボナマッサ(Joe Bonamassa) 、ドラムにトニー・ブラウナゲル、ベースにボブ・グラウブ、ギターにジョシュ・スクレア、ホーンアレンジにジェームズ・マクミレンが参加しています。
アルバムには、スティーヴン・スティルスとスモーキー・ロビンソンの参加も予定されています。
J.J.ブレアはプレスリリースの中で、こう述べています。
「マイクは伝説的存在であり、音楽界の宝でした。普段はサポート役にに回ることが多かったものの、彼自身も偉大なアーティストでした。私たちの目的は、彼をヴォーカリストとして、そしてもちろんインストゥルメンタリストとしても、総合的なアーティストとしての彼に光を当てることでした。“20 Years of B.B. King”は、彼が亡くなってから何年も経った今でも色あせない、彼の紛れもない存在感を伝える素晴らしい入門編となっています」
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