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デイヴィッド・カヴァデールの引退を受け、スティーヴ・ヴァイが声明発表

2025/11/20 09:21掲載
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Whitesnake with Steve Vai - Hellfest 2022
Whitesnake with Steve Vai - Hellfest 2022
デイヴィッド・カヴァデール(David Coverdale)の音楽界からの引退を受け、30年以上前にホワイトスネイク(Whitesnake)に短期間在籍したスティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)が声明を発表しています。

「この場を借りて、ファーザー・スネイクことデイヴィッド・カヴァデールがロックンロールの純然たる王者の輝きを60年にわたり届け続けてきたことを心から祝福したい。

デイヴィッドは半世紀以上にわたり、山をも揺るがすような声で大地を震わせてきた。楽曲、メロディ、風格、そして考え方における抜群の直感力で、彼の音楽はいつだって僕たち皆に最高のクールさを与えてくれた。

僕は幸運にも、1989年から1990年にかけてエイドリアン・ヴァンデンバーグ、ルディ・サーゾ、トミー・アルドリッジとともにホワイトスネイクのツアーに参加し、『Slip of the Tongue』のレコーディングを共にした。あのバンドは本当に最高で、あのような圧倒的なパワーでステージを共にしたことは、僕のキャリアでも真のハイライトのひとつだ。

『Slip of the Tongue』ツアーの119公演すべてで、デイヴィッドは毎回ステージに立ち、威風堂々とパフォーマンスを披露した。文句ひとつ言わず、常に紳士で、常に勢いよく熱演を続けた。

あの頃は音楽業界にとって魔法のような時代だったし、ホワイトスネイクでの経験には今でも尽きない感謝の気持ちでいっぱいだ。

2022年6月23日、僕は自身のバンドと一緒にフランスのヘルフェストに出演した。僕らの後にホワイトスネイクが登場し、デイヴィッドは親切にも、その夜のラスト曲“Still of the Night”で僕をステージに招いてくれた。あの曲を演奏するのはいつだって大好きだよ…デイヴィッドとまた同じステージに立ち、バンドと共にあの歴史的なモンスター級の曲を披露できたのは本当に光栄だった。その瞬間の写真をいくつか載せておく。

まさか、あれがバンドの最後の公演となり、しかもそのラスト曲を僕が一緒に演奏することになるなんて、誰が想像できただろう?そこには、どこか美しく詩的で(そして飛び抜けてクールな)何かがある。

だから、兄弟デイヴィッドよ...
プロのミュージシャンとして50年歩んできた今、ひとつ確信していることがあるんだ。成功は素晴らしいし、ステージは楽しいし、リフはでかい。でも結局いちばん大切になるのは、その過程で出会った人たちであり、そこで築いた友情なんだ。僕らの友情に、心から感謝している。

それに友情は別としても…君の黄金の歌声は、僕にとって史上最高のロック・ヴォイスであり続けているよ。

君は本物だ。君は現れ、君は勝利し、そして君はやり続けてくれた。僕らみんな、感謝している」




以下は2022年6月23日の共演映像