オジー・オズボーンには果たせなかった約束が2つあった　妻シャロンが明かす　「レミーのカヴァーは本当にやりたがっていた」

オジー・オズボーン（Ozzy Osbourne）には果たせなかった約束が2つあった、と妻でマネージャーのシャロンがポッドキャスト『The Osbournes Podcast』の新しいエピソードを明かしています。

シャロンによると、オジーは亡くなる前に2曲のレコーディングに合意していたという。しかし、彼の健康状態の悪化、多忙なスケジュール、そして彼の死により、結局実現しませんでした。シャロンはこう話しています。

「彼が果たせなかった約束が2つあったの。（モーターヘッドの）レミー（キルミスター）の曲をカヴァーした人たちのアルバムがリリースされる予定なんだけど、彼は曲を選んでいて、本当に、本当にやりたがっていた。本当に本当にやりたくて、スケジュールを調整しようとしていたし、レミーのためのそのアルバムにどうしても参加したかったんだけど…。もう一つは（ディスターブドのフロントマン）デイヴィッド・ドレイマンとのデュエット…実現しなかったわ」

また、このエピソードの中で、ブラック・サバスとオジーの最終公演『Back To The Beginning』が「1億9000万ドル（約280億円）以上を集めた」という報道を否定。実際の金額も明かしています。

この「1億9000万ドル」というのは、同公演の音楽監督を務めたレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロ（Tom Morello）がSNSで「1億9000万ドル以上が子供たちのための施設と病院に寄付される」と投稿したことで、広く報道されました。その後、米ビルボードはオンライン含むチケット販売、サバスから寄贈されたアイテムのオークション、個人寄付などで2億ドル（約300億円）を集めたとも報じていました。

シャロンは、このエピソードの中で、こう話しています。

「もし1回の公演で――たしか1億9000万ドルくらいって話だったけど――そんなに集められるなら、どんなアーティストだって1回の大規模な公演をやって撮影すれば引退できるわよ。すぐにね。実際はそんな額には程遠かった。そうだったら良かったんだけど、私たちは現実の世界に生きているのよ。

（息子のジャックが実際の資金調達額を尋ねると）

1,100万ドル（約17億円）よ。でも経費がかかった。だって私たちが、みんなを会場に連れてくる費用、帰す費用、宿泊費など、あらゆる費用を全て負担したから。誰もギャラは受け取っていない。1セントも求められなかった。みんな時間も労力も、何もかも無償で提供してくれたのよ」