ジュダス・プリースト(Judas Priest)の
ロブ・ハルフォード(Rob Halford)は、K・K・ダウニングの後任ギタリストを探していたバンドが、
リッチー・フォークナー(Richie Faulkner)を見つけてオファーするまでを、先日開催された「Rock 'N' Roll Fantasy Camp」でのQ&Aセッションの中で振り返っています。
「本当に大変だった。どうすればいいか全くわからなかったからね。
(フォークナーは)ネットで見つけたんだ。
(後任探しは)非常に慎重かつ控えめに進めなければならなかった。『ヘヴィメタルバンド、新ギタリスト募集』なんて書けないだろ? どうやって彼を見つけたのかは忘れたけど、グレン(ティプトン)と俺が彼を見た瞬間、“こいつだ”と思ったんだよ」
プリーストが控えめにメンバー募集を行ったことが、逆に裏目に出そうになったという。ハルフォードによると、バンドはフォークナーのメールアドレスを入手し、何度も連絡したものの、フォークナーはそのメールが本物だと思わなかったという。
「リッチーにはメールを送ったんだけど、彼は冗談だと思って削除し続けていたんだ。正直、6通送ったよ。で、削除、削除、削除。で、ある時、ある人が“お前、ジューダス・プリーストからのメールを削除し続けてるだろ?”って言ったら、(フォークナーは)“ああ、スパムだよ、スパム”って言ったんだ。(それでその人が彼に)“いや、違う。本当に連絡を取りたがってるんだよ”って教えたんだ」
その後、プリーストはフォークナーと連絡が取れ、会うことになりました。ハルフォードはこう続けています。
「俺たちはすでに演奏していて、リッチーがロンドンに来て、ちょっとだけ雑談したんだ。初めて誰かに会う時のあれさ。少し時間を置けばフィーリングが合うかどうか分かる。10分くらい話して、俺は“とりあえずジャムろう”って言ったんだよ。
それでグレンのスタジオに彼用にセットアップして、“好きに弾いてくれ、リラックスしてな”と言った。彼が部屋に入って弾き始めると、俺たちは顔を見合わせて“こいつだ”と思ったんだ」