
Hanoi Rocks / Two Steps from the Move
ハノイ・ロックス(Hanoi Rocks)での活躍でも知られる
マイケル・モンロー(Michael Monroe)は、TotalRockのドーン・オズボーンの新しいインタビューの中で、「ハノイ・ロックスはヘアバンドじゃなかった。俺たちはハット(帽子)バンドだった」「あんなに髪型をデカくしたかったわけじゃない。意図せずそうなっちゃっただけなんだ」と語っています。
「俺は昔から流行が大嫌いなんだ。あれはすべてを台無しにする。みんなが同じになり始めて、すごく退屈になる…ただただ物事を台無しにするだけ。何かに名前が付いた瞬間、俺の中ではもう終わりなんだ。たとえばグランジとか、そういうのね。ニルヴァーナは素晴らしいバンドだよ、最高だ。でも、オリジナルの連中みたいに聴かせようとするバンドが200万も出てくる。オリジナルより良くは決してならないのに、同じように聴こえて、ちょっと退屈で、別に聴きたくもないっていうバンドが出てくるんだ。そういうことが起きる。だから、何かに名前が付いた瞬間、俺の中では終わりなんだよ。
ロックンロールはロックンロールだ。やつらはハノイ・ロックスをカテゴライズしようとして、ヘヴィメタルと呼んだ。当時メタルは、ひとつのジャンルになりつつあった。俺たちをメタルと呼ばれ、次はパンクと呼ばれ、そしてグラム(メタル)とかいうものが登場した。
俺たちはグラム(ロック)全盛期の70年代に育った。70年代、俺やアンディ(マッコイ)たちは、当然その影響を受けた。俺が初めて生で観たバンドは1972年のスレイドで、そのあとザ・スウィートやスージー・クアトロも観た。リトル・リチャードやローリング・ストーンズにも出会った。
ロックンロールはロックンロールなんだ。ブルースから1950年代のロック、リトル・リチャードからローリング・ストーンズ、そしてラモーンズまで。俺たちはあらゆる場所からあらゆる影響を受けて、それを自分たちのものにしてきた。誰もがそうあるべきだと思うよ。自分らしさを見つけて、それになればいい。それでいいんだ。
つまり、誰かのスタイルが坊主頭にTシャツとジーンズでも、それで全然いいんだ。だから、ただ自分であれ、ありのままの自分であり続けろ。俺みたいになれってことじゃない。俺なんてフリークみたいな見た目だし、ほとんどの人は、俺みたいに見せようとすると滑稽に見える。実際、そういう時期もあったけど、本当にクレイジーだと思ったよ。誰でも、たとえ200ポンド(90kg)のトラック運転手であっても、アイライナーを引いて金髪をデカく盛らなきゃいけないみたいになってた。
俺にとっては、いわゆるヘアメタルバンドの連中が、楽器よりヘアスプレーの缶を器用に操ってるのを見るのは、ちょっとフラストレーションだった。俺にとっては音楽のほうがずっと大事だった。いつもそうだった。それに、ハノイ・ロックスはヘアバンドじゃない。俺たちはハットバンドだった。俺たちは最高にクールな帽子をたくさん持っていた。かっこいい帽子をたくさん持っていた。だから、もし俺たちに何か呼び名をつけたいなら、ヘアバンドよりハットバンドって方が正しい。
ヘアメタル? 俺はあんな大きな髪型にしたいと思ったことはない。俺の髪は、そんなに頻繁に切れないから、伸びるとちょっと逆立てたりしていたら、思った以上にボリュームが出てしまったんだ。昔の写真を見返すと、ああ神様、あんなにデカくしたかったわけじゃないんだ。どっちかというとロニー・ウッドみたいなカットが理想だった。70年代のアリス・クーパー・バンドのドラマー、ニール・スミスの髪型が最高にクールだった。いい感じにウェーブがかかってて、腰まで伸びてて、あれこそが俺がずっと憧れてた髪型だった。だから、あんなにデカくなったのは知らず知らずのうちに、意図せずそうなっちゃっただけ。最初からあんな風にするつもりは全くなかったんだよ」