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リヴィング・イン・ア・ボックスの元フロントマン リチャード・ダービーシャイア死去

2025/11/12 08:52掲載
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Richard Darbyshire (c)Getty Image
Richard Darbyshire (c)Getty Image
1980年代に人気を博した英ポップ・バンド、リヴィング・イン・ア・ボックス(Living In A Box)のヴォーカリスト/ギタリストのリチャード・ダービーシャイア(Richard Darbyshire)が死去。英BBCが彼の家族に11月10日に亡くなったことを確認しています。死因は明らかにされていません。65歳でした。

ダービーシャイアの家族は英BBCに「私たちは皆、とても悲しんでいるが、彼の記憶と歌は生き続ける」と話しています。

かつてのバンド仲間たちも声明を発表しています。以下、声明より

「彼のヴォーカル・スキルには限界がなかった。バンド名を冠した最初のヒット曲“Living In A Box”の力強く生々しいパワーから、“Room In Your Heart”の優しくて心がとろけるような魅力まで、リチャードは本当に何でもこなすことができた。

彼のギタープレイは、知名度こそ劣るものの、同じくらい卓越していた。ソングライターとしてリチャードは僕らのすべての中心にいた。純粋な職人であり、自らの芸を極めた達人だった。

リチャード、君が今どこにいようと、(僕らは) 君がいなくてとても寂しい。共に笑った日々、共に駆け抜けたワイルドな日々は、決して忘れないよ」

リチャード・ダービーシャイアは英チェシャー州ストックポート生まれ。13歳で両親と共に日本へ渡るまでマンチェスターで教育を受け、現地のアメリカ人寄宿学校に通った。

オックスフォード大学で英文学を学んだ後、マンチェスターのバンド。ズー・ズー・シャークスに参加。1983年、シングル「Love Tumbles Down」がヨーロッパで小ヒットを記録したが、ダービーシャイアはその後すぐにバンドを脱退した。

ソロ作品の制作に取り組んでいた彼は、シェフィールドのスタジオでドラマーのンソニー・クリッチロウとキーボード奏者のマーカス・ヴェアーと出会った。彼らはすでに「Living In A Box」のデモ制作を進めており、彼にリード・ヴォーカルを歌うよう誘った。シェフィールドで結成されたリヴィング・イン・ア・ボックスは、1987年にデビューシングル「Living In A Box」で世界的なヒットを記録し、その後、英国でさらに2曲のトップ10ヒットを飛ばした。

2ndアルバム『Gatecrashing』にはクイーンのブライアン・メイも参加。彼がギターを演奏した「Blow the House Down」は1989年にトップ10入りを果たした。

1989年、3枚目のアルバム制作中に芸術的意見の相違が生じ、彼はバンドを脱退した。その後、バンドは3枚目のアルバム完成前の1990年に解散した。

ダービーシャイアは1994年にソロアルバムをリリースした後、リサ・スタンスフィールド、レベル42などのアーティストのために楽曲を提供した。

リヴィング・イン・ア・ボックスは2016年に代役ヴォーカリストのケニー・トーマスを迎えて再結成し、現在は3人目のヴォーカリストと共にツアーを行っている。