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ウォーレン・ジヴォンの愛用ギターを託された米TV番組の司会者 22年間大切に保管、ジヴォンのロックの殿堂入りを祝して式典で封印を解く

2025/11/11 14:28掲載
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David Letterman Inducts Warren Zevon into Rock Hall
David Letterman Inducts Warren Zevon into Rock Hall
ウォーレン・ジヴォン(Warren Zevon)は亡くなる直前、常連だった米TV番組にゲスト出演し、放送後には司会者に愛用のギターを預けました。長年の友人である司会者はこのギターを22年間大切に保管して、そしてジヴォンのロックの殿堂入りを祝して、式典で封印を解き、そのギターをトリビュート・パフォーマンスをしたザ・キラーズ(The Killers)に貸し出しています。

ジヴォンは「ミュージカル・インフルエンス・アワード」部門で、2025年にロックの殿堂入りを果たしました。

ジヴォンは末期の肺がんと診断され、余命数ヶ月と宣告された直後に、デイヴィッド・レターマンがホストを務める深夜のトーク番組にゲスト出演しました。

レターマンは2025年のロックの殿堂入りの式典で、ジヴォンとのエピソードを語るスピーチを行いました。その中で、最後の出演回について、こう語っています。

「ウォーレンに会ったのはあれが最後だった――22年前のことだ」

レターマンは、残された時間が短いと自覚していたジヴォンが「サンドイッチを一つ一つ味わえ」と助言したことを振り返り、番組放送後にジヴォンの楽屋に行ったことを振り返っています。

「彼は、うちの番組に出るたびに使っていたギターを持ってきていた。話している最中に……彼はそのギターを手に取ってケースにしまい、ケースの小さな留め具をパチン、パチンと留めた。ケースを閉めると、それを私に手渡しながら“これを預かってくれ”と言った」

感極まったレターマンは、思わずすすり泣き始めたという。「ウォーレンと私は抱き合って、こう言ったんだ。“ウォーレン、君の音楽が本当に大好きだ”って」

そのギター(おそらくモデュラス・グラファイトモデル)は、ロックの殿堂のステージ上でレターマンの目の前に置かれていました。レターマンはこう続けます。

「これがそのギターで、今夜、神に誓って、また現場へ戻す!」

そう宣言すると、ザ・キラーズのリード・ギタリスト、デイヴ・キューニングに手渡しました。キューニングは、ザ・キラーズがゼヴォンの「Lawyers, Guns and Money」をカヴァー演奏するあいだ、そのギターを弾いています。



@jessicagolich @The Killers induct Warren Zevon into @Rock Hall 2025!! #thekillers #thekillersrockhall #rockhall2025 #rockhall25 ♬ original sound - JessicaGolich