Kiss - God Gave Rock ‘n’ Roll To You II (Official Music Video)
キッス(KISS)の「God Gave Rock 'N' Roll to You II」はアージェント(Argent)が1973年に発表した「God Gave Rock and Roll to You」を改変したものです。オリジナルの作詞作曲を手がけたラス・バラード(Russ Ballard)は、キッス・ヴァージョンのことをどう思っているのか? 英Classic Rockの新しいインタビューの中で語っています。
バラードは1973年初頭、「God Gave Rock and Roll to You」を書きました。
「“God Gave Rock and Roll to You”を書き始めたとき、至福を感じたんだ。それは前年に感じていた感情とは正反対だった。両親が同時に重い病気になって、父は前立腺がん、母は大腸がんだった。僕は心底落ち込んでいた。その時期に“I Don’t Believe In Miracles”を書いたが、曲の終わりにはピアノの鍵盤に顔を伏せて泣いてしまったんだよ。
この曲は、僕が21歳の誕生日にもらった重厚なEavestaffのアップライト・ピアノで書いた。ロックの曲としては奇妙に思えるかもしれないけど、“Since You’ve Been Gone”もピアノで書いたんだ。子どもの頃はクラシック・ピアノを習っていて、両親が部屋を出るとすぐにジェリー・リー・ルイスの曲を弾いていたよ」
キッス・ヴァージョンは「God Gave Rock & Roll To You II」というタイトルとなり、テンポが上がり、歌詞の一部が変更されました。バラードはそれを支持しました。
「新しい歌詞のほうがより普遍的で、キッスのやっていたことにぴったりだった。面白いことに、僕が曲を書いたときの速さは、キッスがやったのと同じくらいのスピードだったんだ。大半の人がこの曲をキッスの曲だと思っていても気にしないよ。ジーンはTV番組の『School Of Rock』で“俺がGod Gave Rock And Roll To Youを書いたとき…”なんて言ってたらしいけどね。少なくともロイヤリティは良い。あの曲が僕にどれだけ稼がせたかは神のみぞ知るが、おそらく今の家を買えたくらいだろうね。