ギターの扱い方は人それぞれ。著名なセッションミュージシャンである
カール・ヴァーヘイエン(Carl Verheyen)は常に丁寧な扱いを心がけていましたが、そのギターを貸した
エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)はそうではなく、その扱い方に思わず、「エド、何やってんだ!?」と言ってしまったという。ジョン・スタンコーブの新しいインタビューの中で語っています。
カール・ヴァーヘイエは、ロサンゼルスを拠点に数多くの著名アーティストのアルバムや映画音楽のサウンドトラックに参加しているセッションミュージシャンのギタリストで、また80年代半ばにはスーパートランプに参加していました。
ヴァーヘイエは1970年代、ロサンゼルス周辺でパフォーマーとして活動しており、そこでエディ・ヴァン・ヘイレンと出会って親しくなりました。
「僕のバンドは、何度かヴァン・ヘイレンと共演したんだ。エディが僕のレス・ポールを借りたこともあったよ。
僕のバンドがライヴを終えた後、そのあと彼らがL字型の建物内の別のステージで演奏することになっていた。僕たちはテン・イヤーズ・アフターの“I’m Going Home”でライヴを締めくくったんだけど、彼らはその曲を自分たちのライヴの最初にやったんだ。僕たちを出し抜くためにね!
で、彼らは45分間演奏して、終わると彼はこっちのステージまで歩いてきた。
彼は“なあ、いいギターだな。ありがとう”って言って、レス・ポールを――どれくらいだろう、たぶん――3フィート(約1メートル)くらいの高さからケースに落としたんだ。ボルトオン・ネックじゃないから弾まないってことをわかってなかったんだよ。
僕は“エド、何やってんだ!?”って言ったよ。たぶん彼はフランケンシュタインのストラトに慣れてたんだろうね。あれは壊れないから」