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「ギターは飾るものではなく演奏するもの」 バーニー・マースデンの100万ドル級レスポール「ビースト」 クリス・バックによってステージで演奏

2025/11/06 18:53掲載
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Bernie Marsden
Bernie Marsden
ホワイトスネイク(Whitesnake)での活躍でも知られるギタリスト、バーニー・マースデン(Bernie Marsden)が愛した1959年製ギブソン・レスポール「ビースト」。100万ドル(約1億5千万円)以上の価値があると言われていますが、遺族は「ギターは飾るものではなく演奏するもの」という考えのもと、英国のブルースロック・ギターの名手クリス・バック(Chris Buck)に「ビースト」を貸し出しました。バックは先日の公演で、この「ビースト」を演奏しています。

マースデンは1979年に「ビースト」を600ポンドで購入。このギターを愛用し、ホワイトスネイクの全ギターパート録音に使用しました。マーズデンはその後、このギターを130万ドル(約2億円)という高額でオークションに出品しましたが、心変わりして競売を撤回しました。「ビースト」は2023年に彼が亡くなるまでは彼の所有物として残されました。

1年後、マースデンの妻は「ビースト」をバックに託しました。バックはホワイトスネイクのレジェンドを称えるオールスターイベントでこのギターを演奏しました。

それからさらに1年後の2025年、バックはステージ上で「ビースト」を弾く二度目の機会を与えられ、先日の英ロンドン公演で演奏しました。自身のSNSアカウントにて、当日のパフォーマンス映像とメッセージを投稿しています。

バックは、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュ(Slash)がお気に入りのギタリストとして熱烈に支援してきた人物です。

「先週の木曜日、ロンドンでの公演で、今は亡き友人バーニー・マースデンの伝説的な59年製レスポール“ビースト”を弾くという大きな名誉にあずかりました。バーニーは素晴らしい人物であり、ミュージシャンであり、ソングライターでしたが、奇妙な巡り合わせで、僕の父と同じ日に亡くなりました。公演の締めくくりに、バーニーの象徴的なギターで、父の死について歌った(自身のバンド、カーディナル・ブラックの)“Push/Pull”と“Tied Up in Blue”を演奏できたことは、名誉であるだけでなく、深く胸を打つ体験でした。

この機会を与えてくれたリヴ、シャーロット、フランに心から感謝します。そして熱狂的な反応をくれたKOKOカムデンにも感謝します。バーニー(そして彼のギター)のレガシーにささやかながらも関われたことは、この上ない光栄です」