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元ディープ・パープルのスティーヴ・モーズ、ジョン・ロードを回想 「彼とは作曲のアイデアでいつもすごく気が合った。バンドのクラシック担当だった」

2025/11/04 19:27掲載
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Jon Lord
Jon Lord
ディープ・パープル(Deep Purple)は主にギター主導のバンドと考えられていますが、ジョン・ロード(Jon Lord)のハモンドオルガンもまた、バンドのサウンドに欠かせない要素です。元メンバーのギタリスト、スティーヴ・モーズ(Steve Morse)はMetal Mayhem ROCの新しいインタビューの中で、ジョン・ロードのことを振り返っています。

モーズは、ディープ・パープルが1996年に発表したアルバム『Purpendicular』の収録曲「Sometimes I Feel Like Screaming」の作曲について、こう話しています。

「ギターのチューニングを終えて、ちょっといじっていただけなんだ。するとジョン・ロードが“もう一回それを弾いてくれ”と言った。僕は“ちょっとアイデアを試してるだけだよ”と答えたよ、パープルとは関係ないだろうと思ってね。でも彼は“いや、もう一度やってくれ”と言ったんだ。

それから彼がそれに合わせてバッキング・コードを弾いて、“これには何かあるね。昼食のあと、続きをやろう”と言ったんだ。で、その日の終わりには曲が完成していた。あのオープンな姿勢が生んだ、見事な成功のひとつだったよ。

ジョン・ロードとは作曲のアイデアでいつもすごく気が合った。彼はバンドのクラシック担当だったからね。僕自身もクラシックの訓練をたくさん受けていたし、2人ともロックンロールが大好きだった。

彼はとてもエネルギッシュなロックンローラーだった。ライヴでは、ハモンド (オルガン) 本体を傾けたり、持ち上げたり、鍵盤をかき鳴らしたりしていた。つまり、彼はクラシックを演奏できるロックンローラーで、クラシックとロックを組み合わせることで生まれる荘厳さ、メロディー、美しさを理解していたんだ」