メガデス(Megadeth)は、ファイナル・アルバム『Megadeth』に、
デイヴ・ムステイン(Dave Mustaine)が
メタリカ(Metallica)時代に共作した「Ride The Lightning」のセルフ・カヴァーを収録することを正式発表。ムステインは声明を発表しています。
以下、ムステインの声明より
「生涯をかけたキャリアが一巡するにあたり、ジェイムズ、ラーズ、クリフと共作した“Ride The Lightning”を収録するという決断は、自分のキャリアが始まった場所への敬意を表すためのものである」
またムステインは英Metal Hammer誌の新しいインタビューの中で、「Ride The Lightning」をスピードアップしたヴァージョンを、かつてのバンド仲間に敬意を表して録音したと語っています。
「録音して、一つの区切りをつけるには、ちょうどいいタイミングだったと思う。原点に戻った感じだし、正直、あの曲はいい曲だしね。俺たちの演奏はすごくうまくいった。少しテンポを上げたんだけど、個人的には、曲の別ヴァージョンをやるなら、オリジナルと同等か、それ以上にしなきゃいけないと思っている。今回、俺たちはオリジナルに負けないくらい良いものができたと心から思っているよ。
俺はずっとジェイムズ(ヘットフィールド)のプレイをリスペクトしてきた。だからこれは、彼とメタリカが成し遂げてきたすべてのこと、そして俺たちが成し遂げてきたすべてのことに対する敬意の表れなんだ。あのカリフォルニア州ノーウォークの小さなガレージで確かに生まれたレガシーにね」
またムステインは米ローリング・ストーン誌のインタビューの中で、こうも話しています。
「自分のヴァージョンをやりたかったわけじゃない。俺たちは皆、こういう風に仕上がることを望んでいたと思う。俺にとってはこれは、曲がどう仕上がるかというよりも、もっとずっと大きな意味があった。これはリスペクトなんだ」
『Megadeth』は2026年1月23日発売。リリース元は海外はムステインのTradecraftレーベルとFrontiers Label Groupの新しいBLKIIBLKレーベル、日本はワードレコーズ。
バンドは最近、SNS上でこの新作のトラックリストを徐々に公開していました。あるヒントでは「Ride The Lightning」が収録されることを示唆していました。
またムステインは6月にノルウェーのラジオ番組『Stjernepose』のインタビューの中で「新しいアルバムには13曲の新曲がある。そのうち1曲はカヴァー曲だが、実は俺が書いたものなので、カヴァーでもあり、ある意味では俺の曲でもあるんだ」と語っていました。
「Ride The Lightning」は、メタリカの同名セカンドアルバムに収録されている楽曲で、ムステインはリリースされる前に既にメタリカから脱退していたものの、「Ride The Lightning」と「The Call of Ktulu」には共作者としてクレジットされています
■『Megadeth』
01. Tipping Point
02. I Don’t Care
03. Hey, God?!
04. Let There Be Shred
05. Puppet Parade
06. Another Bad Day
07. Made To Kill
08. Obey the Call
09. I Am War
10. The Last Note
11. Ride the Lightning (Bonus Track — Metallica cover)