ドッケン(Dokken) などで知られる
ジョージ・リンチ(George Lynch) のバンド、
リンチ・モブ(Lynch Mob) は、2025年3月にファイナルツアーを終えたはずでしたが、7ヶ月経った今でもリンチ・モブ名義でライヴを続けています。なぜか? リンチは『The Rock 'n' Blues Experience』の新しいインタビューの中で理由を語っています。
「ええと、(歴代の)インタビューを通して一貫しているのは、俺が人生で本当にひどい決断ばかりしているってことだね(笑)。最悪だな。俺に意思決定を任せないほうがいい。もし俺が何かアドバイスをしたとしても、より良い結果が欲しければ逆をやってくれ。僕は責任ある立場にはなりたくないし、ギターを弾いて曲を書くこと以外、何かを管理したり決めたりすべきじゃないんでだ。それも、正しいことをしよう、賢くあろうとは今でも思ってはいるけどね、まあ、そんな感じだ。
俺ら──いや、正確には俺が、今年の初めごろだったと思うけど、バンド結成35周年だと気づいて、“じゃあ、いい締めくくりとして素晴らしいアルバムを出して、それで終わりにしよう”って決めたんだ。タイトルは『The Final Ride』──ツアー名もは『The Final Ride』にした。で、それをやって、(バンドメンバーを)クビにしたわけじゃなくて、全員でそうしようって合意したんだよ。だから皆それぞれの道へ進んだ。
その発表のおかげで、ある種の勢いと関心が生まれた。そしたら急にエージェントに仕事の話がどんどん来るようになってさ。エージェントってそういうもんだけど、説得されて、リンチ・モブのツアーをやめるのを思いとどまったんだ。“あと数回の公演を追加するだけでいいから”って言われてさ。そしたらそれがうまい具合にいって、結局続けることになった。で、今に至るわけだ。今もツアーしてるし、アルバムも出した。昨年とは違うバンドだけど…ブライアン・ティッシーが戻ってきて、アンドリュー・フリーマン、ジャロン・グリーノ、それに俺。すごくいいバンドだよ。だったら、やらない理由はないだろう?
人からは“リンチ・モブを引退するって言ってたじゃないか?って言われる。俺は“そう、嘘ついた。気が変わったんだ。ごめん。訴えたいならどうぞ。法廷で会おう”って言っている。つまり、俺にどう言ってほしいんだ?
そういうことなんだ。俺は時々、よく考えもせずに、その場限りの愚かな決断をしてしまう。で、今ここにいる、ってわけだ」
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