
The Crown - brass bat and a plaque (Image credit: Freddie Cartwright)
「ヘヴィメタル発祥の地」と呼ばれている、
ブラック・サバス(Black Sabbath)が初ライヴを行った、英バーミンガムのパブ「ザ・クラウン」。この建物を市民資産として正式に指定するよう求める活動が続くなか、ある人物がザ・クラウンに「ヘヴィメタル発祥の地」と刻まれた銘板と真鍮のコウモリを勝手に取り付ける行動に出ました。
英Louderは、その瞬間も目撃した人物に取材。通りかかった時に、たまたま目撃したというこの人物はこう話しています。
「ちょうど仕事を終えたところだったんだけど、バーミンガム・ニュー・ストリート近くのザ・クラウンにドリルで穴を開けている男を見かけたんだ。彼は青銅か真鍮のコウモリと銘板のようなものを取り付けていた。かなりドラマチックな光景で、彼はもう立ち去った。警察のロボット警報がまだ鳴り続けているよ」
その銘板には「ヘヴィメタル発祥の地」と刻まれ、その下には「音楽を守れ。瞬間を守れ。狂気を守れ。この場所は博物館であるべきだ」と刻まれています。
ブラック・サバスは1968年にザ・クラウンで初ライヴを行いました。ここでは、ザ・フー、ステータス・クォー、シン・リジィ、マーク・ボラン、スーパー・トランプ、ジューダス・プリーストなど多くのアーティストも公演を行っています。
この建物は2014年以降、空き家となっています。建物は老朽化していますが、2024年には、無許可の開発や解体から保護するためにグレードII指定建造物に指定されました。
オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)の葬列が彼の故郷バーミンガムを通る際、このザ・クラウンの前も通りました。オジーは2024年のインタビューで、ザ・クラウンが取り壊される可能性について言及し、ファンに向けて「何かを守りたいなら、腰を上げて抗議しないといけない」と呼びかけていました。
英Louderによると、ザ・クラウンを含む複数の地元建造物を市民資産として正式に指定するよう求める請願には、26,000人以上の署名が集まっているという。