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『NHKスペシャル「Last Days 坂本龍一 最期の日々」』がイタリア賞でダブル受賞

2025/10/28 22:14掲載
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『NHKスペシャル Last Days 坂本龍一 最期の日々』
『NHKスペシャル Last Days 坂本龍一 最期の日々』
NHKは、『NHKスペシャル「Last Days 坂本龍一 最期の日々」』が「イタリア共和国大統領特別賞」を受賞したことを発表。

1948年にイタリアの公共放送RAが創設した、世界でもっとも歴史と権威のある国際コンクールのひとつ「イタリア賞」の授賞式が現地時間10月24日にイタリア・ナポリで行われました。

『NHKスペシャル「Last Days 坂本龍一 最期の日々」』は、すべての出品作品の中からもっとも文化・芸術面で優れた作品に贈られる「イタリア共和国大統領特別賞」を受賞しました。また あわせて、テレビ・パフォーミングアート部門で、部門最優秀賞にあたる「イタリア賞」も受賞しました。

このドキュメンタリー番組は、2024年ローズ・ドール賞(アート部門)を受賞し、2025年国際 エミー賞のアート番組部門でもノミネートされています。

■イタリア共和国大統領特別賞受賞
■イタリア賞受賞(テレビ・パフォーミングアート部門)
『NHKスペシャル Last Days 坂本龍一 最期の日々』
初回放送:NHK総合 2024年4月7日

YMOのメンバーとしてテクノ・ミュージックで世界に衝撃を与え、その後も独創的な音楽で多くの人の心をとらえた坂本龍一さん。最晩年の日記には「死刑宣告だ」「安楽死を選ぶか」という闘病生活の苦悩や、「音楽だけが正気を保つ唯一の方法かもしれない」「残す音楽、残さない音楽」といった音楽を深く思考する言葉など、本音が刻まれていた。知られざるYMOのメンバーとの交流、最後になってしまった未発表の曲も心を打つ。

【イタリア賞から発表された審査講評】
本作は、抑制のきいた美しい映像表現、静寂の巧みな使い方、そして坂本氏の日記や家族・友 人の声の断片を通して、生命と芸術の儚くも美しい輝きを描き出しています。命の終わる瞬間 を描きながらも、「生きるということを見つめる事へと昇華させたこの作品は、優美で、人間的 で、そして深い希望に満ちています。創造とは、まさに生命が絶える際にも強く輝くのだという ことを私たちに思い出させてくれる作品です。 【

受賞の結果を受けた制作統括・松宮健一のコメント】
世界各地で凄惨な争いや災害が起きている今、坂本龍一さんが残した音楽は人々の苦悩や絶 望を癒やしている。この番組が世界に認められたことを名誉だと思う一方で、より大きな責任 を背負ったと感じている。テレビ・ドキュメンタリーの役割とは何か、より深く考えていきたい。