数々の名盤を手がけたプロデューサー/ソングライターの
ロバート・ジョン・"マット"・ラング(Robert John "Mutt" Lange)ですが、最近10年間はほとんど姿を見せずに、ほぼ隠遁中。例外なのは
ブライアン・アダムス(Bryan Adams)とのコラボレーションで、アダムスの最新アルバム『Roll With the Punches』にも参加しています。隠遁中のラングをどうやってやる気にさせたのか? 米Ultimate Classic Rockの新しいインタビューの中で語っています。
ラングは今回はプロデュースではなく、全10曲中5曲でキーボードを、9曲でバックヴォーカルを担当しています。
「彼と仕事するのは本当に楽しい。アイデアを送り続けたんだ。サビとか、Aメロとか、何か思いつくたびに、あるいは(ベーシックな)トラックができたら、それを彼に送って“これどう思う? バックボーカル歌ってくれない?”ってね。彼をやる気にさせるのは難しくないよ。だって、彼は音楽を心底愛しているからね。結果的に本当にクールなコラボレーションになったよ」
アダムスによると、『Roll With the Punches』に収録された楽曲のいくつかは、ラングがスウェーデン人歌手と取り組んでいたアイデアから生まれたものだという。
「彼らは実際には、まだ何も完成させていなかった。曲がたくさんあるだけだった。それで“Will We Ever Be Friends Again”や“Life is Beautiful”みたいな曲が形になっていったんだよ。彼らは何かを始めはしたけれど完成させられなかった、あるいは仕上げが必要だった。そこで登場したのがフィクサー(問題解決者)…まあ、自分ではそう呼ばないけどね。だってフィクサーはマットだから。彼は物事をまとめ上げるのが本当にすごい。僕らはインターネットでやり取りを重ねた。だから実際に会ってはいないれど、すごくうまくいったよ」