
RUSH, photo by Richard Sibbald
ラッシュ(Rush)の
ゲディー・リー(Geddy Lee)はCBCニュースの新しいインタビューの中で、2026年に予定されている11年ぶりのツアーについて、ファンからの反応に圧倒されていると語り、また新ドラマーの
アニカ・ニルス(Anika Nilles)はラッシュのファンとして育ったわけではないが、信じられないほどの努力家で、とても前向きな姿勢にゲディーとアレックス・ライフソンは「本当にありがたい」と思っていると語っています。
「正直に言うと、今は少し圧倒されている。アレックスと僕は、もう一度本当にツアーができるのかどうか、長い時間をかけて考えてきた。最終的にやると決めたとき、もちろん周りは楽観的だったけど、ファンからこれほどまでに圧倒的な反応があるとは、正直まったく予想していなかった。ここ数週間は家の周りで驚くべきこと(大ファンのトロント・ブルージェイズが32年ぶりのワールドシリーズ進出を果たす)が続いているし、とてもワクワクしている。とても興奮しているよ。
(ニール・パートが亡くなった後にツアーに復帰するという決断は容易なものではなかった)
もちろん、ツアーに戻るという決断はとても難しいもので、そこが最大のハードルだったのは明らかだよ。いわば“かけがえのない存在をどう代替するのか?”ということだからね。幸運だったのは、ロードクルーの一人、僕のベース・テックのスカリー(ジョン・マッキントッシュ)がアニカ・ニルスという名前を教えてくれたこと。彼はジェフ・ベックのツアーに同行していて、彼女はその最後のツアーでジェフ・ベックのドラマーを務めていた。そのツアーから帰ってきた彼は、彼女のことを大絶賛していたんだ。そこで、別のドラマーと一緒に演奏したらどうなるか試してみようと決めたとき、彼女に連絡を取った。彼女は本当に素晴らしい人でね。それで彼女がカナダに来てくれて、僕らはこっそりスタジオに入って、1週間ほどリハーサルを重ねた。終わる頃には、彼女こそが僕らにとって最適だと確信したよ。そう、彼女は本当に素晴らしいプレイヤーなんだ。
(インタビュアー:彼女は、パートのような伝説的ミュージシャンの後任を務めるという挑戦に少し気後れしていると感じますか?)
ああ、もちろん。彼女が最初にこちら(カナダ)に来たとき、僕らはいくつかの曲を弾き始めた。それはラッシュのファンとして育ったわけではない人に、ラッシュの音楽を理解してもらうための試みだったんだ。彼女はラッシュ・ファンじゃなかった。もちろん、ニールのプレイについては知っていた。ドラマーなら誰でもニールのことを知っていた、いや、ニールが誰だったかは知っている、と言う方が適切かもしれない。だから、それは少し大変な作業だったよ。各曲ごとに、その楽曲のニュアンスや、僕らの曲がどのように組み立てられているかという特有の性質を説明しなければならなかった。時には彼女が少し圧倒されることもあったけれど、彼女は信じられないほどの努力家だ。素晴らしいテクニカルな能力を持っていて、とても前向きな姿勢を持っている。今の僕とアレックスにとって、彼女のそういうところは本当にありがたいんだよ。
(2026年6月から始まる大規模なツアーに向けて準備について)
準備を進めているよ。ここ1年半ほど、ずっとまじめに演奏を続けている。といっても、このツアーをそんなに前から計画していたわけじゃないんだ。本をたくさん書いて、テレビ番組に出演したあとで、もう一度音楽をやる必要があると気づいたんだ。この小さな指を再び鍛えるため、かなり定期的にトレーニングしている。もちろんツアーをやると決めてからは、ジムにもかなりしっかり通っている。アレックスも同じだよ。僕らは準備万端で挑む。今まさに取り組んでいるところだよ。そこにたくさんの時間を費やすつもりだ」