
Sammy Haga and Ronnie Putnam
ある男が偽のロイヤリティ小切手を現金化するために
サミー・ヘイガー(Sammy Hagar)になりすまそうとして逮捕された、というニュースが最近ネット上で拡散されましたが、これはフェイク・ニュースでした。ヘイガー本人は、ヘイガーだと名乗った男の写真を見て「この男が“レッド・ロッカー”だと言うのを真に受けるような人は、きっと俺の曲を一曲も挙げられないだろう」と、このフェイク・ニュースを笑い飛ばしています。
このフェイク・ニュースはFacebookページの「Mount Vernon II News&Rumors」から発信されたようです。次のように書かれています。
「地元の男性が昨日、複数の地元企業(銀行2行と電子タバコ店を含む)で、ロック界のレジェンド、サミー・ヘイガーになりすました疑いで身柄を拘束された。
警察によると、サマーズビル在住のロニー・パットナム(58歳)は、複数の店舗にて“本物のレッド・ロッカーだ”と名乗り、Sammy Hagar Enterprises, LLC の名義での口座開設を要求したという。目撃者によれば、パットナムは身元を証明するために“I Can’t Drive 55”の一部をアカペラで披露したという。
“彼は、ツアー中だがロイヤリティ小切手を現金化する必要がある、と言っていました”と、困惑した窓口係の一人は語る。“赤いサングラスをかけていて、ほんのりマルガリータミックスの香りがしたので、本当に本人だと思いました”
パットナムは“サミー・ヘイガ、ロックの神”と書かれた自作の身分証を提示した後に逮捕された。彼は詐欺罪および迷惑行為の容疑で訴追される見込みだ。コメントを求められると、パットナムはただ“俺は刑務所まで運転できねぇ!”と叫んだ」
「Mount Vernon II News&Rumors」の紹介欄には「実際のニュース記事も投稿されていますが、うわさやパロディもあることをお忘れなく!」と書かれています。
それにもかかわらず、いくつかの報道機関はこの話を本物のように取り上げました。その後、地元の警察がそのような人物は拘束されていないと発表しています。
ヘイガーは自身のXアカウントに投稿したビデオの中で、知り合い全員がこの話を彼に送ってきたと話しています。
ヘイガーにとって最大の問題は、その記事の写真に写っている男性を自分と見間違える人がいることのようで、彼は「AIが発達した今、本物かどうかなんて誰にも分からない。でも、この男が“レッド・ロッカー”だと言うのを真に受けるような人は、きっと俺の曲を一曲も挙げられないだろう」と笑い飛ばしています。