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インストゥルメンタル・ミュージシャンの公演の課題は観客が「今どこを見ればいいのか分からない」と戸惑うことが多いこと コリー・ウォン語る

2025/10/22 20:26掲載
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Cory Wong
Cory Wong
インストゥルメンタル・ミュージシャンのライヴでは観客が「今どこを見ればいいのか分からない」と戸惑うことも多く、それがインストゥルメンタル・ミュージックのライヴの課題だと、ギタリストのコリー・ウォン(Cory Wong)は語っています。

ダニエル・レディングによる短編映画プロジェクト『The Music Quiz』でインタビューに応じたウォンは、インストゥルメンタル・ミュージシャンの公演の時、何をすべきなのか、誰に注目すべきなのか、現在演奏されている曲の目的は何なのかがわからず、観客を混乱させることが多いと指摘しています。

「多くの観客は自分が何を見に来たのか正確に理解している。でも、僕の公演に来る人の中には、インストゥルメンタル・ミュージックの公演にはあまり行かない、あるいは全く行かないという人たちも一定数いる。だから、どの瞬間も特別で唯一無二に感じられるようにしつつ、きちんと意図が伝わるように心がけているんだ。

以前、いくつかのインストゥルメンタル・ミュージックの公演で、こういう光景を見たことがある。観客の中に“今どこを見ればいいのか分からない”という表情の人たちがいるのが見えた。僕たちが演奏していときにも、ときどきそれが見て取れることがある。だから、そういうところをいつも調整して、手を入れている。“こうしよう。観客がこの曲のこの部分でどこを見ればいいのかわからないから”ってね。

正直“えー”って感じなんだけどね。僕からすると“今はベースに注目してほしい”のがすごく明確なはずなんだけど、観客には伝わってない。だから、理由があるはず、それを探ろうってわけだよ。僕は観客のことを考えているけど、それはただ、僕が伝えようとしているメッセージを本当に理解してもらいたい、知ってもらいたいからなんだよ」