フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)が『Rumours(邦題:噂)』 の発売50周年を記念して再結成を計画していると、英タブロイド紙The Sunが報道。2027年に向けて検討されている計画には、一度限りのライヴ公演、テレビ特番、『Rumours』のアルバム制作を振り返るメイキング・ドキュメンタリーが予定されているという。またワーナー・レコードからは、オリジナルのスタジオ・セッションからの未発表音源を収録した『Rumours』の新エディションがリリースされる計画だと報じています。
この再結成が実現すれば、2022年に亡くなった
クリスティン・マクヴィー(Christine McVie)への追悼を兼ねたものとなるようです。
The Sunによると、ドラマーの
ミック・フリートウッド(Mick Fleetwood)が、
スティーヴィー・ニックス(Stevie Nicks)、
リンジー・バッキンガム(Lindsey Buckingham)、
ジョン・マクヴィー(John McVie)をこのプロジェクトにために再結集させようとしているという。
関係者は同紙にこう語っています。
「フリートウッド・マックは新たなプロジェクトと、『Rumours』の50周年の祝い方について話し合っている。確実なのは、アルバムのスペシャル・エディションが出ることで、バンドとレーベルが密かに準備を進めている。
同時に、スタジオで起きたあらゆる混乱が、どうやってアルバム上の魔法を生んだのかを描く決定版ドキュメンタリーの制作も待望されている。ジョンとクリスティンは離婚手続き中で、彼女は照明技師と交際していた。
スティーヴィーとリンジーは別れていて、その少し前に彼女とミックが短い関係を持った。そして、ドラッグと酒があちこちにあった。全員が腰を据えて、当時の出来事について自分たちの側から語ることが望まれている。
そしてもちろん、ステージでの再会とコンサートの可能性も浮上している。これがミックの目標だ。スティーヴィーは、クリスティンなしでステージに立つのは正しくないと話しているが、同時に彼女とリンジーは今、和解の旅の過程にあり、それが新しい公演への道になるかもしれません。
何らかの形でクリスティンに敬意を表したいという思いもあり、『Rumours』を中心としたライヴはとてもふさわしい形に思えます。
彼らの圧倒的な人気を考えれば、その公演はスタジアムを何十回でも満員にできるでしょう。ですが、大きな進展がない限り、現段階ではツアーは望み薄です」
また、ワーナー・レコーズの共同会長兼CEOであるアーロン・ベイ=シャックは、ロサンゼルスのシティ・オブ・ホープのガラで、『Rumours』のオリジナル・セッションから未発表音源が発掘されたことを認め、「彼らが許してくれる限り、我々はその記念日を尊重するために全力を尽くすつもりだ」と述べています。
フリートウッド・マックは2018年にバッキンガムを解雇し、次のツアーにはマイク・キャンベルとニール・フィンを後任として起用しました。2021年にバッキンガムとフリートウッドは和解しましたが、2018年頃までに修復不可能なほど悪化したニックスとバッキンガムの関係はその後も続き、ニックスは「私は彼とはもう一緒に仕事をするつもりはない」と話していたこともありました。最近になって、関係改善が進んでいるようで、ニックスはバッキンガムの誕生日(10月3日)をSNSで祝福して「@lindseybuckingham、最高の誕生日になりますように!大好きよ!スティーヴィーより」と書いていました。