
John McLaughlin (Image credit: Getty Images/Jim Bennett)
ジョン・マクラフリン(John McLaughlin)は Ultimate Guitarの新しいインタビューの中で、「ジャズは決して死なない。でも失望はしている」と語り、ジャズの現状について持論を語っています。
インタビュアーから「数年前、あなたはインタビューの中で“ジャズは死んだ、ジャズは終わった”という趣旨の意見に同意していましたよね。あれから考えは変わりましたか?」と尋ねられたマクラフリンは、こう語っています。
「いや、ジャズは決して死なない。でも失望はしている。それは僕自身の問題だ。僕は古き良き時代に育ったからね。
(中略)
人々が“ジャズ”って呼ぶもののいくつかは、ほとんどロボットみたいに感じるものがある。血が通ってない。僕は演奏者の情熱が欲しい。情熱が。誰が演奏していようと、コンサートに行くときは、その感情と純粋な音楽と愛に心を奪われたい。ミュージシャンたちにどこかに連れていかれるような体験がしたいんだ。
(今は)コンサートに行っても、どこにも連れていってくれない。浅すぎる。今はまったく別の世界だ。
ジョン・コルトレーンやマイルス・デイヴィス、ジミ・ヘンドリックス、そして社会が大きく揺れ動いた60年代に育ったからね。あの時代は本当に美しかった。だから、すべてが、ものすごく高い基準と比べてしまうんだよ。
そうは言っても、今も素晴らしいミュージシャンはいる。実際、僕は若いミュージシャンたちと一緒に仕事をしている。僕たちが住んでいる地元のジャズレストランでは、若いミュージシャンたちを紹介しているよ。ヨーロッパ各地のアカデミーから彼らを招いて、僕の小さなカルテットとともに紹介している。彼らにはどんどん挑ませるけれど、レベルは高い。本当に高い。心から感心しているよ。
だから、未来はある。でも、聴いているときに、情熱がそこにあってほしい。もちろん、卓越したテクニックみたいな他の要素も全部大事だけどね。僕は、あれもこれも全部望む。それが僕という人間なんだ」