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スリップノット、偽造商品を宣伝するSlipknot.comの運営者を提訴 ドメイン名譲渡を要求

2025/10/18 21:03掲載
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Slipknot, photo by Jonathan Weiner
Slipknot, photo by Jonathan Weiner
スリップノット(Slipknot)は、匿名のウェブ運営者が2001年から「slipknot.com」ドメインを保持しているため、公式サイトには現在、「slipknot1.com」を使用しています。スリップノットは10月15日、この匿名のウェブ運営者が「slipknot.com」を使用して偽造商品を宣伝し損害を与えていると主張し、ドメイン名の取得を求めて連邦裁判所に提訴しました。

この匿名のウェブ運営者についてはケイマン諸島に私書箱を持っていること以外、ほとんど分かっていません。

スリップノットの弁護士クレイグ・ライリーは訴訟に次のように書いています。

「このドメイン名は、原告の信用にただ乗りして利益を得る目的で、何も知らない訪問者に、原告が所有、運営、または提携しているウェブサイトに訪問していると思い込ませて、ウェブ検索やその他のスポンサーリンクをクリックさせるために登録されたものです」

訴状では、「slipknot.com」がクリック課金型広告を掲載し、ユーザーを偽造スリップノット・グッズ(バンドのトレードマークがプリントされたマスク、Tシャツ、スウェットシャツなど)に誘導していると主張しています。こうしたスポンサーリンクは、公式スリップノット・グッズの販売に損害を与えているとバンド側は訴えています。

「原告のファン、または正規のスリップノット・グッズを購入したいと思っている人が、slipknot.comのウェブサイトを訪れ、それが原告のものであると思い込み、サイトにリンクされているスリップノットのグッズを購入し、原告に損害を与えることは間違いありません」とライリーは書いています。

スリップノットは現在、反サイバースクワッティング消費者保護法(1999年に制定された、訴訟を通じて個人がドメイン名を取り戻すための手続きを定めた連邦法)に基づき請求を行っています。彼らは裁判所に対し、差止命令を出して「slipknot.com」の所有権を彼らに与えるよう求めています。

本件ではさらに、「slipknot.com」の不明なサイト運営者を商標権侵害および不正競争で訴えています。スリップノットは差止命令に加え、金額未確定の損害賠償も請求しています。