
Rory Gallagher 's iconic 1961 Fender Stratocaster
アイルランドのギターヒーロー、
ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)が愛用した伝説的な1961年製フェンダー・ストラトキャスターは現在、国が管理・保全するアイルランドのナショナル・コレクションとして、アイルランド国立博物館に収蔵されています。現地時間10月16日より、いよいよ一般公開が開始されます。
このギターは1995年にロリーが亡くなった後、彼の弟で元マネージャーのドナル・ギャラガーが所有を続けてきましたが、2024年にオークションで売却することを決めました。その理由について詳しくは
こちら。
売却が発表された際、アイルランドの副首相がこのギターをアイルランドに残すために国が購入を検討することを考えていると発言するなど、ギターをアイルランドに残すための動きが複数起こりました。
2024年にオークションが行われ、このギターは889,400ポンド(約1億7400万円)で落札されました。これまでオークションで落札されたギターの中でも上位に入る高額でした。落札したのはLive Nation-Gaiety Investmentsで、アイルランド国立博物館への寄贈を視野に入れての購入でした。この寄贈計画は、アイルランド政府の省庁、博物館、購入者の間で事前に協議され、それに基づき、最終的にアイルランド国立博物館に寄贈されました。
このギターは、同博物館の新しいギャラリー「チェンジング・アイルランド(The Changing Ireland)」で展示されます。
アイルランド国立博物館の館長リン・スカーフはプレスリリースで、こう述べています。
「ロリーのギターがナショナル・コレクションに加わることを大変うれしく思います。彼はアイルランドを代表するミュージシャンの一人であり、そのギター演奏の才能は伝説的で、世界中で称賛されています。彼のギターがアイルランドのナショナル・コレクションの一部となり、何世代にもわたって大切にされ、守られることは、まさにふさわしいことです」
ロリーの弟ドナルは、オークションの反響に家族は深く感動したと述べています。
「ロリーは本当に多くの人々にとって特別な存在でした。ロリーの1961年製ストラトキャスターがアイルランドに戻り、これから何世代にもわたってファンの方々と共有できることを、私たちは大変嬉しく思っています」
「チェンジング・アイルランド」には、このギターを含めてアイルランドの歴史と文化に関連する250点が展示されます。