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ディアンジェロ死去

2025/10/15 01:43掲載(Last Update:2025/10/15 02:34)
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D'Angelo
D'Angelo
ディアンジェロ(D'Angelo)が死去。家族が声明を発表しています。51歳でした。

以下、Varietyや米ローリング・ストーン誌などに掲載された家族の声明より。

「私たち家族の輝かしい星が、この世での光を弱めてしまいました…長く勇敢な癌との闘いの末、本日、2025年10月14日、世界中のファンにディアンジェロとして知られるマイケル・ユージーン・アーチャーが、この世を去り、天に召されたことを悲しみとともにご報告いたします。家族にとっては愛しい思い出だけを残して旅立つことになり悲しみでいっぱいですが、彼が遺してくれた並外れて感動的な音楽のレガシーには、私たちは永遠に感謝しています。この困難な時期にプライバシーを尊重していただくようお願いするとともに、彼の旅立ちを悼みつつ、彼が世界に遺してくれた曲の贈り物をともに称えていただければ幸いです」

シンガーソングライターであり、プロデューサーである、そしてピアノ、キーボード、ギター、ベース、ドラムを弾きこなすマルチインストゥルメンタリストであったディアンジェロ。本名はマイケル・ユージーン・アーチャー。1974年2月、米ヴァージニア州サウスリッチモンドに生まれる。幼少期から音楽に親しみ、3歳でピアノを習得。牧師である父と共に教会で演奏した。青年期にはThree of a Kind、 Michael Archer and Precise、Intelligent, Deadly but Unique(I.D.U.)などの地元のグループで活動した。

1993年、EMIと契約し、Black Men United(B.M.U.)のためにヒット曲「U Will Know」を書き下ろした。彼は他のアーティストのソングライターとしてキャリアをスタートさせたが、1995年7月にはデビューアルバム『Brown Sugar』をリリース。米ビルボード200で65週チャートインし、「Lady」「Cruisin'」「Brown Sugar」といったヒット曲を生み出した。

2000年には、2000年代初頭のR&Bとソウルの礎となる2ndアルバム『Voodoo』をリリースした。ヒップホップ、ソウル/R&B、ジャズを革命的なスタイルで取り入れた本作で、第43回グラミー賞最優秀R&Bアルバムを受賞。当時R&B/SOULの新しい潮流として注目を集めていた“ネオ・ソウル“の中心的存在として世界中に名を馳せた。米ビルボード200チャートで初登場1位を獲得した。

2014年には、14年ぶりのスタジオ・アルバムで、残念ながら最後のアルバムとなった『Black Messiah』をリリースした。このアルバムは批評家から絶賛され、第58回グラミー賞では最優秀R&Bアルバム賞を受賞した。

非常に寡作なアーティストであったにもかかわらず、ジャンルや世代を超えて多くのアーティストに影響を与え続けたディアンジェロ。2024年には、新しいスタジオ・アルバムのレコーディングを行っていることが、彼の友人で長年のコラボレーターであるラファエル・サディーク(Raphael Saadiq)が明らかにしていた。

またディアンジェロは2025年5月~6月の音楽フェス<Roots Picnic>で、9年ぶりに公の場でフル・ライヴ・パフォーマンスを行う予定だったが、「予期せぬ医療上の問題が発生した」ため出演をキャンセルしていた。