元ロストプロフェッツのイアン・ワトキンス　刑務所内で襲撃されて死去

英BBCによると、ロストプロフェッツ（Lostprophets）のヴォーカリストだったイアン・ワトキンス（Ian Watkins）が刑務所内で他の受刑者に襲撃されて亡くなりました。48歳でした。

ワトキンスは、乳児を含む複数の児童に対する性的搾取及び性的虐待の罪で懲役29年の判決を受け、2013年からイングランド北部のウェイクフィールド刑務所に収監されていました。

ウェスト・ヨークシャー警察は、英国時間10月11月の朝に、刑務所から暴行を受けた受刑者がいるとの通報を受け出動し、ワトキンスを発見。その場で死亡が確認されました。

英The Sun紙によると、ワトキンスは刃物を持った別の受刑者に襲われ、首を刺されたという。「看守は近くにいてすぐに現場に駆けつけたが、手遅れで救うことはできなかった」と情報筋は伝えています。

BBCによると、警察は25歳と43歳の男性2人を殺人容疑で逮捕したと発表しています。

ワトキンスは2023年にも服役中に襲撃を受けており、命にかかわる重傷を負っていました。

ロストプロフェッツはイアン・ワトキンスが中心となって1997年に結成。ワトキンスは、15年間にわたりバンドを率い、5枚のスタジオアルバムをリリースした。全英1位を獲得した「Last Train Home」などの成功を収め、日本を含む多くの国々で公演を行った。

ワトキンスは著名なロックスターであったが、2012年12月に複数の児童に対する性的搾取及び性的虐待の罪で逮捕・起訴された。罪状には1歳の女児に対する性的暴行も含まれていた。当初は無罪を主張していたワトキンスだが、後に有罪を認め、2013年12月に判決が言い渡された。

バンドはワトキンスの逮捕・有罪判決を機に解散し、他のメンバーは新たにヴォーカリストとして元サーズデイのジェフ・リックリーを迎えてノー・デヴォーション(No Devotion)を結成した。