デビュー最初期はR&B系グループとして活動していたムーディー・ブルースだが、ロッジと、ギタリストおよび共同ヴォーカリストのジャスティン・ヘイワードの加入後、バンドは、よりシンフォニックでプログレッシブ、サイケデリックなロックへと方向転換した。新体制初のアルバム『Days Of Future Passed』(1967年)は、ロックとオーケストラの融合を果たしており、プログレッシブ・ロックというジャンルの最も初期のアルバムの一つであり、ロック音楽の最初のコンセプトアルバムの一つであるとされている。
60年代後半から70年代初頭にかけて、バンドのアルバムは成功を重ねていった。1970年の『A Question of Balance』、 1971年『Every Good Boy Deserves Favour』、1972年『Seventh Sojourn』でトップ5入りを果たし、1970年「Question」(21位)、1971年「The Story in Your Eyes」(23位)などのヒットシングルも生み出した。
また1967年に発売されたシングル「Nights in White Satin(邦題:サテンの夜)」は当初は全英19位のヒットだったが、1972年にラジオ局から人気に火がつき、英米などで大ヒットを記録し、彼らの代表曲となった。