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バディ・ガイ、ジミヘンのライヴの音量に驚き、その後のブリティッシュ・インヴェイジョン勢の音量にさらに衝撃を受けたと語る

2025/10/10 20:13掲載
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Buddy Guy
Buddy Guy
ブルースの伝説的ギタリスト、バディ・ガイ(Buddy Guy)は、ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)のライヴは「音量が大きすぎる」と思い、初期の頃は耳が痛くて途中で帰ったという。しかし、ブリティッシュ・インヴェイジョン・バンドの音量はその先を行く別次元で、ガイにとってこの時期の音量の急上昇は衝撃だったと、米Guitar Worldの新しいインタビューの中で振り返っています。

「笑われるかもしれないけど、彼(ヘンドリックス)はいつも音量が大きすぎると思ってたんだ。でも、そのあと、イギリスの連中(ブリティッシュ・インヴェイジョン)が弾き始めたら、マーシャルのアンプを山ほど積んでたんだよ!

俺がデビューした頃、マディ・ウォーターズたちはブルース・クラブの両隅に小さなスピーカーを二つ置いただけだった。クリーンな音だったんだ」

ヘンドリックスと親しくなってからは、ガイはイギリス勢が放っていた別次元の音量の大きさを冗談交じりに語るようになったという。

「ジミと知り合ってからは、彼に会いに行ってこう言ったよ。“中に入る前に言っとくけど、何も聞こえやしないぞ”ってね。ああいうタイプの音が完全に支配してしまったんだ。

クリーンな音は消えた。アンプの音がドッグファイトみたいになったからね。無意味な争いさ。そのうち特殊効果が次々に入ってきて、ジミは、俺の考えでは、その特殊効果を最大限に生かした史上最高のプレイヤーのひとりだったと思う。彼の後を追うように多くの人が特殊効果を使い始めたからね」

しかし、どれだけイギリスのギタリストたちが大音量で演奏したとしても、ガイは彼らには、自身の内省的でより静かな音色の綿密さまでは再現できなかったと指摘しています。

「ジェフ・ベックやジミー・ペイジみたいなイギリスのスーパー・ギタリストたちがね……みんな俺を見て言ったんだよ。“そんなギターでブルースが弾けるなんて知らなかったよ”って。

イギリスの連中はみんな、俺には何か特別なものがあるはずだと言っていた。昔はよく、俺を見て“どんな(ギターを)使ってるんだ?”って聞かれた。俺は“俺が作ったんじゃない、レオ・フェンダーが作ったんだ。普通の音色さ”って答えてたよ。あの音色はとてもクリアで、正直、あまり気にしたこともなかった。アンプの電源を入れて、ギターを弾くだけさ」