
Michael J. Fox and Eric Stoltz - Credit : Roy Rochlin/FilmMagic; Matthew Eisman/Getty
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティ・マクフライ役は最終的にはマイケル・J・フォックスが演じましたが、撮影開始当初は『パルプ・フィクション』でも知られるエリック・ストルツが演じていました。映画公開から40年を経て、フォックスとストルツが対面しました。フォックスはPEOPLE誌に「素晴らしい会話ができた」と語っています。
フォックスは、テレビドラマ『ファミリータイズ』と映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を同時期に撮影していた激動の時期を描いた新著『Future Boy』を執筆する際、共同執筆者のネル・フォーテンベリーと共に主要関係者にインタビューを行いました。それには、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の監督・共同脚本のロバート・ゼメキス、共演のリー・トンプソン、『ファミリータイズ』での共演者ジャスティン・ベイトマンらが含まれています。
数少ない断った人物の一人がストルツです。ストルツは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティ役に最初にキャスティングされましたが、撮影開始から数週間後、制作陣が「役に合わない」と判断し、フォックスが彼の代わりに起用されました。
ストルツは、フォックスからの本への参加依頼メールにはノーと返したものの、フォックスと会うことには同意しました。フォックスはニューヨークの自分のオフィスにストルツを招いたという。フォックスはPEOPLE誌の新しいインタビューの中で、こう振り返っています。
「僕は彼の大ファンなんだ。彼は素晴らしい俳優だ。特にタランティーノの大ファンで、『パルプ・フィクション』は最高だったよ。
(2人の対面について)
最高だった。とてもいい会話をした。まさに、ただの男同士の会話だよ。まさに想像していた通りさ。
あの出来事については、いろいろな伝説みたいな話が生まれた。裏切りだったのか? 誰かが画策して悪さをしたのか? いや、ただ起こっただけなんだよ。
同じ状況でも経験は人それぞれで、それを受け入れて前に進むだけなんだ」
会話の詳細は明かさないものの、フォックスは著書『Future Boy』で、2人が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』以前にも会っていたことを書いています。2人ともフランク・ロッダム監督作『影の私刑』(1983年)のオーディションを受けていたそうで、「キャスティングディレクターが共演シーンの読み合わせを指示した際、エリックは『強烈さ』という指示を文字通り受け止め、僕のシャツを力任せに掴み、ほぼ引き裂きそうになった。結局二人とも役は得られなかった」とフォックスは書いています。
フォックスとストルツは出会いをきっかけに親しい仲になったという。4月にカルガリー・エキスポで開催された『バック・トゥ・ザ・フューチャー』パネルディスカッションで、フォックスはストルツのことを「素晴らしい俳優…今では僕の友人となり、人生の転機や、違う場所にたどり着いたそれぞれ歩みについて語り合う楽しい時間を共有している相手」と称賛していました。
さらに「彼から受容と粘り強さについて本当に多くのことを学んだ。エリック・ストルツは素晴らしい人だよ」と続けていました。