オランダのプログレッシブ・ロック・バンド、
カヤック(Kayak)の元ヴォーカリストで、アルイエン・アンソニー・ルカッセンによるプロジェクト、
エイリオン(Ayreon)への参加でも知られるエドワード・リーカーズ(Edward Reekers)が死去。カヤックやルカッセンがSNSで発表。68歳でした。
リーカーズは8月に転移性肺がんの診断を受けたことを公表し、「もはや治癒の選択肢はなく、延命治療しかない状態だ」と述べていました。
以下、カヤックの声明より
「エドワード・リーカーズが亡くなったことを、深い悲しみとともにお知らせいたします。彼がバンドのレガシーに残した貢献は計り知れません。彼の不在を惜しむ声は尽きません。ご冥福をお祈りいたします」
以下、彼の友人でもあるアルイエン・アンソニー・ルカッセンの声明より
「友人のエドワード・リーカーズが、がんとの闘いの末、亡くなった。もう彼はここにはいない…想像するのもつらい。もちろん、彼が驚くほど才能にあふれた、黄金の声を持つシンガーだったことは皆が知っています。でもそれ以上に、彼は本当に素晴らしい人でした!いつも前向きで、音楽にいつも熱狂していた。最近のエイリオンの公演では彼の不在を痛感した。そして今…エイリオンの声はもうここにはいない。彼の家族へ、そして皆さんへ心からの抱擁を。エドワードは、私たちの心と記憶の中で生き続けます」
エドワード・リーカーズは1978年にカヤックに加入し、バンドの6枚目のスタジオアルバム『Phantom Of The Night』でデビューした。その後、『Periscope Life』(1980年)、『Merlin』(1981年)、スタジオライヴ録音の『Eyewitness』(1981年)に参加した。
カヤックは1982年に一旦解散した後、1999年に再結成。リーカーズは2003年にカヤックに復帰し、2005年から2015年にかけて再び活動した。
1995年にはエイリオンのデビューアルバム『The Final Experiment』に参加。その後『Actual Fantasy』(1996年)、『Into The Electric Castle』(1998年)、『Universal Migrator Part 1: The Dream Sequencer』(2000年)に加え、ライブアルバム『Ayreon Universe』(2018年)と『Electric Castle Live And Other Tales (2020) にも参加した。
2023年、リーカーズは4枚目のソロアルバム(15年ぶりの作品)となるロックオペラ『The Liberty Project』をリリースした。
音楽以外では、リーカーズは声優としても活躍。『ハリー・ポッター』『チャーリーとチョコレート工場』『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』などの外国映画をオランダ語に吹き替えた。