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オジー・オズボーンの2019年の脊椎手術は「必要のない過剰な処置」だった この手術がすべてを悪化させたとオジーの家族たちは語る

2025/10/08 14:04掲載
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Ozzy Osbourne / Last Rites
Ozzy Osbourne / Last Rites
オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)は2019年2月、自宅で転倒した後、大規模な脊椎手術を受けましたが、その後、この手術は「必要のない過剰な処置」であったことが判明し、この手術がすべてを悪化させたと、オジーの家族たちは考えています。オジーの最後の回顧録『Last Rites』と、晩年を追ったドキュメンタリー『Ozzy Osbourne: No Escape From Now』の中で語られています。

オジーの晩年の健康問題は2018年末、彼が指2本にブドウ球菌感染を起こしたのが始まりでした。翌2019年2月には、ベッドに飛び込もうとした際に寝室の床に激突し、首を骨折しました。

オジーが「ドクター・ノー・ソックス」と呼ぶ最初の外科医はすぐに手術を行いましたが、張り切りすぎて、オジーの脊椎に大量のネジと金属プレートを埋め込みました。後に、これらは必要なかったことが判明します。

その結果生じた痛みは耐え難く、衰弱させ、長引くものでした。オジーは回顧録にこう書いています。

「首が痛くてここに来た……なのに、出て行く時は不自由な身になっていた」

オジーは脊椎手術を受けたことで同年のツアーをキャンセルしました。その後、シャロンはオジーが「深刻な鬱状態」に陥るのを目の当たりにしました。ドキュメンタリー『No Escape From Now』の中で、こう話しています。

「彼はとても落ち込んでいた。地獄のような経験をし、手術で多大な苦痛を味わった。まるで目覚めたら別人になっていたみたい。だって彼の人生から (ツアーという) 要素が完全に消えてしまったのだから」

状況は悪化の一途をたどり、オジーは気分を改善するため薬に頼るようになりました。オジーはドキュメンタリーの中でこう話しています。

「もう二度とライヴができないかもしれないと思って、本当にひどい鬱状態になってしまった。実は今も抗うつ剤を飲んでる。ある時、本気で自殺しようと準備していた。でも頭の中では“何言ってんだお前?”って思っていた。俺の性格からして、どうせ中途半端にやって半死半生になるに決まってる。自分に火をつけても死にきれない、わかるだろ?それが俺の運命なんだよ」

オジーは転倒後に大規模な脊椎手術を受けましたが、ドキュメンタリーの中で医師は、それが助けになった以上に彼を傷つけた可能性があると明かしています。オジーは病院で目を覚ました時のことを、こう振り返っています。

「完全にボロボロだった。正直言って“いったい俺に何をしたんだ?って思ったよ。外科医が間違うなんて思いもしなかった」

オジーは3か月間入院し、ようやく自宅に戻りましたが、動けない期間が長かったため重度の血栓も発症しました。オジーは「どんなに何をしても、常にそこにある痛みなんだ」とドキュメンタリーで語っています。

オジーの娘エイミーはドキュメンタリーの中で、最初の脊椎手術についてこう語っています。

「私たちは、医者はある意味ではスーパーヒーローみたいな存在だって教えられて育つ。確かに腕の良い医者もいるけど、少なくとも一部で、多くの医師は本当の答えを持っていないのよ」

数年後、オジーは家族が最初の手術について懸念していたことを裏付けるような医師に出会いました。シャロンはドキュメンタリーの中でこう話しています。

「ついにこう言ってくれる外科医を見つけたのよ。“あなたの手術はやり過ぎだった。必要のないことまでやっている”とね。最初の外科医がやったのは、左右にプレートを入れて大量のネジで固定することだったんだけど、どうやらそれは必要なかったみたい。つまり、それはさらに大きな損傷を招いてしまったのよ。医師たちはオジーの体に入っていた金属プレートとネジを取り除き、できる限りの修復を試みたけれど、主要なダメージはもう起きていたのよ」

オジーの息子ジャックはドキュメンタリーの中でこう話しています。

「あのクソ医者のせいで、父は動く力を奪われた。本当に腹が立つ。すべて避けられたはずなのに。こんなことになる必要はなかったんだ」

回顧録によると、オジーは亡くなる直前まで、新曲を準備中だったようです。回顧録に「もう二度とステージに立つことはないだろうが、新しいアルバムのアイデアはもうある」と書いていました。