「『Seventh Son of a Seventh Son』は好きじゃないんだ。ちょっと方向性がずれてると思うから。ギター同士が対決みたいにぶつかり合ってる感じで、チューニングも違うし……あの気持ち悪い音のぶつかり合いは我慢ならない。長すぎるとも思うよ。(アルバム『Powerslave』収録の)“Rime of the Ancient Mariner”は素晴らしい曲で、あれにはダイナミクスがある。音響効果など全てが劇場的なんだ。だけど『Seventh Son of a Seventh Son』に関しては、最初の2枚(のような曲を)あと2曲、3曲入れ替えれば、世界中のどんな作品も圧倒するものになったはずだ」
ストラットンは今でもメイデンのライヴを見るのが好きですが、『The Final Frontier』と『The Book of Souls』時代の公演には物足りなさを感じたという。
「『The Final Frontier』や『Souls』の時期にも何度も彼らを観たよ。でもちょっと物足りなさを感じた。いくつかの曲が足を引っ張っていたと思う。彼らが普段やっている曲や、これまで書いてきた曲と比べて、いくつかの曲は質が劣っていたと思う。少し退屈で、少しつまらなかった……でも“Iron Maiden”みたいな曲や、最初の2枚のアルバムからの曲をやると、観客は一気に盛り上がるんだ」
またストラットンは、スティーヴ・ハリスはいつもスピードを重視していたのにも関わらず、ライヴでメイデンが「Phantom of the Opera」をゆっくりめに演奏しているのを聴いて驚いたとも語っています。