ウリ・ジョン・ロート(Uli Jon Roth)は、1978年の初来日公演の後に
スコーピオンズ(Scorpions)を脱退しました。
ルドルフ・シェンカー(Rudolf Schenker)は『Get on the Bus』の新しいインタビューの中で、ウリは日本公演の前に脱退をバンドに告げていたが、バンドは「最後の頼み」として日本に一緒に行ってライヴ・アルバムを録音してくれと頼んだと語っています。
この1978年の初来日公演の模様はライヴ・アルバム『Tokyo Tapes(邦題:蠍団爆発!! スコーピオンズ・ライヴ)』としてリリースされました。
ルドルフはこう語っています。
「ある日曜の朝、ウリ・ジョン・ロートが俺を訪ねてきた。当時、俺はハノーファーの普通のアパートに住んでいた。彼は“ルドルフ、話があるんだけど”と言うので、俺は“いいよ。入って、入って”と言った。彼は“ルドルフ、俺は辞めたい”と言ったんだ。
俺は“ああ”と答えた。“他に言うことはないのか?”って聞かれたから、俺は“ないよ。だって君を見ていたからね。遅かれ早かれ、君は自分のプロジェクトに移るだろうと分かっていた”と答えたよ。
それから俺たちはこう言ったんだ。“でも一つだけ頼みがある。最後の作品として、スコーピオンズでの最後の証として、俺たちと一緒に『Tokyo Tapes』を作ってくれ”ってね。それで俺たちは日本へ行って、『Tokyo Tapes』を録音したんだ。そしてウリは去った」