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元アイアン・メイデンのブレイズ・ベイリー、なぜ多くのメイデンファンから嫌われたのか語る「元カノが新しいパートナーといるのを見るようなものさ」

2025/10/06 21:09掲載
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Iron Maiden - Blaze Bayley era
Iron Maiden - Blaze Bayley era
アイアン・メイデン(Iron Maiden)のヴォーカリスト、ブレイズ・ベイリー(Blaze Bayley)はポッドキャスト『Grab a Stack of Rock』の新しいインタビューの中で、なぜ自身が多くのメイデン・ファンから嫌われたのか語っています。

ベイリーは1994年から1999年までメイデンのヴォーカリストを務め、1995年の『The X Factor』と1998年の『Virtual XI』という2枚のアルバムに参加しました。

「『The X Factor』には素晴らしい音楽がたくさんある。でも、熱狂的なファンの多くは、この作品を完全に見落としてしまった。軽く流してしまったんだ。“ブルースが参加してない”ってね。

元カノが新しいパートナーと一緒にいるのを見るようなものさ。絶対に嫌になるよ。元カノが他の人といるのを見た時の、ごく普通の人間の反応だ。そう、そりゃ嫌いになるよ。だから俺も相当嫌われた。

残念なのは、たくさんの素晴らしい音楽が見過ごされてしまったことなんだ。もう30年も経ったから、世代が入れ替わっている。『The X Factor』を今聴いている人たちの中には、(リリース当時)まだ生まれてもいなかった人もいる。『The X Factor』を聴いて“この作品ではブルースの声が全然違うね”って言う人たちもいるんだよ。

でも、それこそが俺にとっては面白いところなんだ。そういう人たちは大抵、深く入り組み、抜け出せない状況になって、ブレイズ・ベイリーの11枚のアルバムを発見することになる。まあ、何であれ、結局のところ、素晴らしい音楽なんだよ」

一方、ブルース・ディッキンソンはポッドキャスト『Talk Is Jericho』の新しいインタビューの中で、ベイリー時代のメイデンの動向を気にしていたかと尋ねられて、こう話しています。

「(ベイリー期のアルバムを)聴くことに興味がなかったわけじゃない。単に自分のことで忙しすぎたんだ。だから、ある種の周辺的な認識はあったけど、同時に“俺に関係ない。もうバンドにいないんだから”って感じだった。

ブレイズの健闘を祈ってたよ。彼がバンドに入ったときは“おお”って思ったしね。だって彼の声は俺とはすごく違うから。彼がウルフスベインでやってたことは大好きだったし、“うまくいくといいな”と思ってた。残念ながら、そうはならなかったけど。だけど俺はブレイズが大好きだよ。彼は本当に魅力的な人物だし、悪意なんて微塵もない。本当にいい奴だ」

ディッキンソンが復帰した後、メイデンがブレイズ時代の曲「The Clansman」と「Sign Of The Cross」を演奏したのは、ディッキンソン自身のアイデアか、それともスティーヴ・ハリスの提案だったのかと尋ねられると、ディッキンソンはこう答えています。

「実は覚えてないんだ。でもそれを聞いたときは、ただ“よし、あれなら全力でぶつかれる”って思ったよ。正直なところ、ブレイズ時代の曲のすべてが、必ずしも俺の声に合うとは思ってない。というのも、ブレイズのために書かれた曲の中には、俺の音域にはあまり合わないものがある。ちょっと低すぎるんだ。ブレイズは特定の曲を圧倒的なパワーで歌えたけど、それは彼の声域に合っていたからなんだ。だけど、俺がその曲をブレイズのように効果的に聴かせるのは正直難しい。その音域は、俺の声が本領を発揮するポイントより少し低いんだよ」