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スティーヴ・ポーカロ 80年代末にTOTOを脱退した理由について語る “ヨットロック”についても

2025/10/06 11:55掲載
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Steve Porcaro
Steve Porcaro
TOTOの創設メンバー、スティーヴ・ポーカロ(Steve Porcaro)はMusicRadarの新しいインタビューの中で、1980年代末にTOTOを脱退した理由について語っています。

TOTOと並行して、セッション・ミュージシャンとしても多忙だったスティーヴは1987年にTOTOを脱退しました。TOTOとは完全な別離ではなく、1988年のアルバム『The Seventh One』にゲスト参加し、2010年にはツアーに復帰、2015年と2018年のアルバムにも参加していました。しかし、彼の主な活動はセッションワークとサウンドトラック制作へと移りました。

「バンドを休んだとき、大きな不仲があったわけじゃないんだ。あれは80年代後半で、グランジ/ニルヴァーナがまさに登場しようとしていた時期だった。ジャーニー、REOスピードワゴン、フォリナーとともに、いわゆる“コーポレート・ロック(産業ロック)”って括りに入れられて、僕らは“クール”じゃなかったんだ。TOTOはもっとルーツ寄りで基本に立ち返ったサウンドに戻ろうって話をしていて、シンセで変なノイズをいじくり回すような奴は必要とされていなかった。それが僕の仕事だったんだけどね。だから僕はこう言ったんだ。“じゃあ、他のことをやってもいいか?”ってね」

スティーヴはまた、現在の“ヨットロック”ブームについて、こう語っています。

「そうそう、ヨット・ロック(笑)! 初めてその言葉を聞いた時はため息が出たよ。なんだか蔑称みたいだろ? 僕らやドゥービー、スティーリー・ダン、イーグルス、クリストファー・クロスみたいな、70年代~80年代のバンドを無理やりまとめたような、虚栄な呼び名だよ。でもそのあとで思ったんだ。“呼び名なんてどうでもいいじゃないか?素晴らしい音楽を聴き続けてもらえるなら、それで幸せだ!”ってね。聞かれる前に言っておくけど…ヨットなんて持ってないよ!」