
Ozzy Osbourne at Back to the Beginning (c)Ross Halfin
オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)は亡くなる数週間前に、最後の回顧録『Last Rites』(海外で10月7日発売)のために、差し迫った死について思いを巡らせていました。英The Times紙が公開した回顧録の抜粋の中で、オジーはこう書いています。
「この6年間、死神はどんどん大きな音で俺のドアを叩き続けてきた。そして、いつかはそいつを中に入れなきゃならないだろう。
おかしな話だけど、若い頃の方が自分の死をもっと恐れていたんだ。変な話だよな。ずっと恐れていた“終わり”に近づくにつれて、不思議と肩の荷がすっと下りるんだよ。
別に死にたいわけじゃない。でも、いい人生だった。世の中に何か残せたと思う。多くの連中みたいに早死にしなくてよかったよ。
最期が来たとしても、火葬にはされたくない。まるでここに存在しなかったみたいだ。袋に入った灰になるだけだ。それは俺には合わない。(埋葬された場所に)花を咲かせたいんだ。
(家族が自分が死について話すのを好まないと語り)
シャロンと(死について)交わした唯一の会話は、一緒に埋葬されたいと決めた時だけだ。シャロンには“絶対に俺より先に逝くな!”とも言った。今一番怖いのは、シャロンが俺より先にこの世を去ってしまうことだ。もしそうなったら、俺もすぐ後を追うだろう。
(自身とシャロンが自殺の約束をしているという噂も否定し)
そんなのはでたらめだ。ただ、人工呼吸器で延命されるような終わり方は望まない。シャロンにも言ってある。“もし俺がそうなったら、頼む…電源を切ってくれ。あるいはスイスに連れていって、“陽気なジュース”を最後に一口飲ませて、バイキングみたいに送り出してくれ”とね。
(オジーは死後の世界について尋ねられたことがあると言い)
俺はこう言うんだ。“俺にはさっぱりわからない。でももうすぐだから、少し待っててくれたら、もしかしたら俺が幽霊になって答えを教えに行くかもな。”
墓碑に何を刻みたいかって? それは家族が絶対に話させてくれない話題の一つなんだよ。ここだけの話だけど、短くて洒落たやつがいいと思ってる。“体調が悪いって言っただろ”――これで決まりかな」
(※英国のコメディアン、スパイク・ミリガンは、自分が死んだ際には墓石に「病気だって言っただろ」と刻んでほしいとジョークを言っていました)
回顧録ではまた、公演の準備時に失敗を恐れていたオジーに対して妻シャロンが彼を奮い立たせるために言ったことが明かされ、またオジーが公演当日を詳細に振り返り、この最終公演への思いを明かしています。詳しくは
こちら。