ベースの音がほとんど聞こえないメタリカ(Metallica)『...And Justice For All』。プロデュースしたフレミング・ラスムッセンは、チリのFuturo誌の新しいインタビューで、改めて、このベースの音がほとんど聞こえないミックスについて語っています。
「ラーズ(ウルリッヒ)はね、アルバムを作るたびに必ず俺のところへ持ってきて聴かせてくれるんだよ。で、俺がうなずいて“いい出来だ”って言うのをいつも期待してる。でも『...And Justice For All』の時は、俺は彼を見て“これ何?”って言った。彼は“ミックスだよ”って言うから、俺は“いや、違うだろ。ベースがない”って言ったんだ。だって、そこにはベースがなかったんだから。
面白いことに、最近どこかで読んだんだけど、『...And Justice For All』は“バンドを始めたきっかけ”として世界中で最も多く挙げられるアルバムなんだってさ。つまり『...And Justice For All』は、世界のどのアルバムよりも多くの新しいバンドを生み出したってわけだ。もし新しいバンドを始めたいなら、ベーシストにはならないほうがいいよ」