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『荒野の用心棒』『コナン・ザ・グレート』『ランボー/怒りの脱出』など数多くの有名映画ポスターを手がけたレナート・カサロ死去

2025/10/02 13:04掲載
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Renato Casaro
Renato Casaro
『荒野の用心棒』『さらば青春の光』『フラッシュ・ゴードン』『ターミネーター2』『コナン・ザ・グレート』『007/オクトパシー』『ランボー/怒りの脱出』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『デューン/砂の惑星』『ネバーエンディング・ストーリー』など、数多くの有名映画ポスターを手がけた、世界で最も影響力のあるポスターデザイナーの一人、イタリア人画家のレナート・カサロ(Renato Casaro)が死去。イタリア放送協会(RAI)によると、カサロは気管支肺炎で数日前に入院し、イタリアのトレヴィーゾの病院で9月29日に亡くなりました。89歳でした。

レナート・カサロは、デジタル化以前の時代を彷彿とさせる、エアブラシのキャンバス作品でよく知られている。彼は2,000枚以上のポスターを描いたと言われている 。

カサロは、『コナン・ザ・グレート』(1982年)のポスターでアーノルド・シュワルツェネッガーをハリウッドで有名にする一助となった。また、同俳優の『レッド・ソニア』(1985年)、『バトルランナー』(1987年)、 『トータル・リコール』(1990年)、『ターミネーター2』(1991年)、『トゥルー・ライズ』(1994年)のポスターも手がけた。カサロは2022年に英ガーディアン紙に「シュワルツェネッガーは描くのに完璧な男だった。彼は厳しい表情をしていた。その顔は彫刻のようだった。私にとって本当に楽しい仕事だった。私は昔からヒーローに弱いんだ」と述べていた。

シルヴェスター・スタローンは『ランボー』シリーズに加え、『オーバー・ザ・トップ』(1987年)、『ロックアップ』(1989年)、『クリフハンガー』 (1993年)のポスターも手掛けた。スタローンについて、カサロは自身の映画ポスターで「魂を捉えた」と評していた。

カサロはキャリア初期に数多くのマカロニ・ウェスタン作品のポスターを制作し、特にクリント・イーストウッド主演『荒野の用心棒』(1964年)のポスターは、同作を世界的なセンセーションへと導いた。その後、イタリア人映画監督と再タッグを組み、『マイ・ネーム・イズ・ノーバディ』(1973年)と『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984年)のポスターも手掛けた。

カサロは2019年、クエンティン・タランティーノの要望もあり、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のポスターを手がけて復帰を果たした。













Photograph: Renato Casaro