ヴァン・ヘイレン(Van Halen)は2012年ツアーのオープニングアクトに
クール&ザ・ギャング(Kool and The Gang)を起用しました。意外な起用は、フロントマンのデ
イヴィッド・リー・ロス(David Lee Roth)の直感でした。クール&ザ・ギャングのロバート・“クール”・ベルはこの起用に少し驚いたといい、英The Sunday Times紙の新しいインタビューの中で、当時を振り返っています。
「(2011年のグラストンベリーフェスには)コールドプレイやU2など大物ロック・バンドが勢ぞろいだった。そんな中、俺らがステージでパフォーマンスを披露したところ、デイヴィッド・リー・ロスがそれを見て“オープニング・アクトはクール&ザ・ギャングにしたい”と言ったんだ」
ベルによると、ヴァン・ヘイレンのメンバーたちは「お前、ヤバいの吸ってるだろ。クール&ザ・ギャングだって?」とデイヴに言ったという。しかしデイヴは断固として譲らなかったという、
「デイヴィッドは“ああ、クール&ザ・ギャングだ。あいつらがさっきロッカーたちをぶっ飛ばすのを見たばかりだ”と言ったんだよ」
こうして2012年、ヴァン・ヘイレンのツアーのオープニングにクール&ザ・ギャングが起用されます。ツアーは大成功で、デイヴは後に、その成功を予見していた理由をベルに話していました。
デイヴの持論は、どちらのバンドにも女性ファンが多く、彼女たちが好む曲を持っているからでした。ベルはこう振り返っています。
「(デイヴは)“俺たちにはJumpがあって、君たちにはCelebrationがある。一緒にツアーに出てパーティーしようぜ”と言ったんだ。結局、アメリカ各地とカナダで計48公演を行ったよ」