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ゲイリー・ムーアが愛用した60年製ストラトキャスターがオークションへ グレッグ・レイクと買い物に出かけた際に購入

2025/09/26 20:39掲載(Last Update:2025/11/22 21:52)
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Gary Moore (Image credit: Jo Hale/Getty Images)
Gary Moore (Image credit: Jo Hale/Getty Images)
ゲイリー・ムーア(Gary Moore)が愛用したフィエスタ・レッドの1960年製ストラトキャスターがオークションに出品されます。落札予想価格は20万~30万ポンド(約4000万~約6000万円)。このギターはムーアが1980年代初頭に、エマーソン、レイク&パーマー/キング・クリムゾンのグレッグ・レイク(Greg Lake)と買い物に出かけた際に購入したものだという。

オークション会社のボナムズは作家のトニー・ベーコンの証言を紹介しており、ムーアは当日の様子をこう振り返ったという。

「ジョン・キングという店でそれを見つけたんだ…グレッグは試奏したけど、何箇所か傷があったから気に入らなかった。彼はギターが完璧な状態じゃないと嫌なんだよ。

俺は言ったよ。“そんな完璧なものはまず手に入らないよ、製造が止まったのは62年だし、ほとんどのものは塗装が剥げてしまっていて、あの特有の色はもう出せない”ってね。

“君が要らないなら、俺が貰うよ”って、すごく冷静に言ったんだ。必死で平静を装いながらね! 最高だよ、今まで手にした中で最高のストラトだ。おそらく、今まで弾いた中でも最高のストラトだと思う」

このストラトキャスターは、1982年アルバム『Corridors of Power』で多用され、1990年の『Still Got the Blues』、特に「Too Tired」と「Moving On」でも聴くことができます。また、2004年9月にウェンブリーアリーナで開催されたフェンダー50周年記念コンサートでは、ジミ・ヘンドリックスの「Red House」を演奏しました。

『ザ・ゲイリー・ムーア・コレクション:ザ・ファイナル・アンコール』と題されたオークションは11月20日に開催され、オークション前にはロンドンのボナムズ・ニューボンドストリート店にて無料展示が行われます。

このオークションでは、1959年製ギブソン・レスポールスタンダードも出品され、また個人コレクションのアンプやステージ衣装も出品されます。


(Image credit: Bonhams)